1枚の用紙に最大6ページを縮小印刷できるユーティリティ。異なるアプリケーションの文書を一つにまとめて印刷することも可能。「縮小印刷 7」は、1枚の用紙に複数ページを縮小印刷したり、A3で作成した文書をA4用紙に印刷したりといったことを可能にする印刷ユーティリティ。プリンタドライバとして動作するため、印刷機能のあるアプリケーションのほとんどで利用することが可能で、文書のレイアウトやフォントを崩さずに縮小印刷を行える。印刷データを「縮小印刷」にためておくことで、複数のファイルを結合してまとめて印刷できる。
「縮小印刷」での印刷は、一般的な手順に工程が一つ追加されるようなイメージだ。
- 印刷したいファイルやWebページなどをアプリケーションで開き、アプリケーションの印刷機能から「印刷」を実行する
- プリンタに「縮小印刷」を指定して印刷を実行する。印刷データが「縮小印刷」に送られ、「縮小印刷」のメイン画面が表示される
- メイン画面で印刷倍率などの必要な設定をした上で、「印刷」を実行する
メイン画面で「印刷」を実行するまでは、アプリケーションから送られた印刷データは「縮小印刷」に残る。そのため、印刷実行前に別の文書を続けて「縮小印刷」に送ることで、複数の印刷ジョブを結合して一つの文書のように印刷することが可能。印刷データは同一アプリケーションのものである必要はなく、例えば「Word文書とExcel文書を1枚の用紙に印刷する」といったことも可能だ。指定できる印刷倍率は「等倍」「1/2」「1/4」「1/6」。ページの並びは「縦方向」「横方向」のほか、「小冊子」を指定できる。ページ枠やページ番号と開始ページの指定も可能。奇数ページ/偶数ページに分けて印刷することも可能で、両面印刷機能のないプリンタでも両面に印刷して文書を作成できる。
不要ページの削除や空白ページの追加、ページの入れ替えなど、ページのレイアウト編集を行うことも可能。プレビュー画面で確認しながら、簡単に編集できる。一度削除したページを復活させることも可能だ。
印刷データは最大30件まで自動保存される(それ以上は古いものから削除される)。ユーザが手動でファイル保存することも可能。さらに自身をプレビューし、印刷できる「自己印刷ファイル」を出力する機能もある。自己印刷ファイルは、EXE形式のファイルで、ダブルクリックで即座に印刷できる。作成したアプリケーションや「縮小印刷」がインストールされている必要はない。
印刷時の状態は、実行前にプレビューで確認することが可能。不要ページの削除や空白ページの挿入、ページ順の入れ替えといったレイアウト操作も行える。「縮小印刷 6」から「縮小印刷 7」へのバージョンアップでは、「指定したページと前後のページの入れ替えが可能」になるなど、主にページレイアウトの編集機能が強化された。そのほか、印刷時にデータに含まれる画像/テキスト/背景色を印刷しないというフィルタ機能も備えている。