Windows全般はもちろん、ウィンドウ(アプリケーション)ごとに個別の割り当てを設定することもできるキーカスタマイズソフト。「窓使いの憂鬱」は、設定ファイルを作成することでキー割り当てを変更できるカスタマイズソフト。詳細で自由度の高い割り当て設定によってキーを入れ替えられるだけでなく、特定のキーにウィンドウの最大化/最小化などの操作を割り当てることも可能。設定ファイルでは正規表現を使える。
設定ファイルは複数を作成し、切り替えて利用できる。初期状態で、日本語109キーボード/英語104キーボード用に各4パターンずつ、計8パターンのサンプル設定が用意されている。インストール時に109/104キーのいずれかを選ぶようになっており、例えば109キーの場合は、
- 日本語109キーボードを普通の状態で使用する
- 日本語109キーボードの配置をEmacs風に使用する
- 英語104キーボードの配置で使用する
- 英語104キーボードの配置をEmacs風に使用する
から選択できるようになる。大きな特徴は、ユーザが設定ファイルを作成することで、非常に自由度の高いカスタマイズを実現できること。【A】⇔【B】といった単純なキー入れ替えはもちろん、設定ファイルでウィンドウクラス名を定義することで、特定のアプリケーションでのみ有効な割り当てを設定することも可能。例えば、「Internet Explorerだけはカスタマイズしたキーで操作できるが、それ以外のアプリケーションでは一般的なキー割り当てで操作する」ということができる。このために、ウィンドウクラスを調査する機能などが搭載されている。そのほかにも、【Ctrl】+【Q】【A】のような2ストロークキーの設定や、ウィンドウの移動、最小化/最大化を実行するキーの設定なども可能だ。
設定ファイルは、mayuという拡張子のテキストファイルで、エディタで編集すればよい。ウィンドウクラス/タイトル名の指定には正規表現を使用することも可能で、実に自由度の高い設定を行えるようになっている。
そのほかにも、「窓使いの憂鬱」の機能を一時的に無効にする機能や、内部変換処理を確認できるログ表示機能などを備えている。