書き留めたテキストを入れ替えながら構成を作り、アイデアをまとめらてゆけるアウトラインプロセッサ。文書中に、表計算ソフトと同様の表組を挿入できる。「Omni Outliner 3 Professional」は、はじめにテキストを箇条書きにし、あとから全体の構造を考えるという手順で、文書を効率的に作成できるアウトラインプロセッサ。文書を構成する単位=「項目」をドラッグ&ドロップで順序を入れ替えて、文書を完成させてゆく。「見出し」/「内容」のように、項目に親子関係を設定して、文書を階層化することも可能だ。ユーザは、(1)最初に必要なだけ項目を作成し、(2)項目の順番や親子関係を考え、(3)項目を追加しながら徐々に文書の形を整える、という流れで作業を行ってゆけばよい。
階層の下位項目は、表示/非表示をワンクリックで切り替えることが可能で、文書の構造を視覚的に把握できる。例えば、章/節といった上位階層だけを表示することで、長い文書でも全体のあらましを眺められる。
同一階層の項目には、一連の番号(または記号)を付けられる。数字(アラビア/ローマ)、アルファベット(大文字/小文字)などから選択でき、番号の前後に文字を追加することも可能だ。すでに番号づけを行った階層に新たな項目を追加すると、自動的に番号が振られるようになっている。
文書内には「列」を追加できる。列を追加することで、表計算ソフトと同じような表組を挿入できるようになる。列を追加すると、(縦の)列単位でチェックボックス、数値、日付などの属性を付加できる。さらに、列内の項目のソートや、数値項目の集計なども行えるので、名簿リストや成績表、出納帳や集計表など、表を中心とした文書を簡単に作成できる。
文書には、画像/ムービー/オーディオのファイルを添付できる。添付ファイルは、「文書に埋め込む」「エイリアスを作成する」のいずれかを選択できる。画像などのほかにURLやファイルのリンクを貼り付けることも可能だ。
作成した文書は、独自形式で保存できるほか、「テキスト(固定幅またはタブ区切り)」「リッチテキスト」「HTML」「AppleKeynote」の各形式でも書き出せる。印刷機能もあり、画面の表示状態をそのまま印刷することが可能だ。
そのほか、項目ごとに補足的な内容を添付する「メモ」機能を備える。文書内のテキスト検索機能もあり、文書全体または階層を絞った検索を行える。さらに、文書のテンプレート機能があり、よく使う文書の原型を作っておき、呼び出して利用することができる。
画面は、文書作成を行うメイン画面のほか、「インスペクタ」と呼ばれるパレットが用意されている。「アピアランス」「項目」「列の種類」など、計5種類があり、項目または列へのスタイルや属性設定に関しては、ほとんどの操作をインスペクタから行える。
アピアランス機能として、文字のフォント/サイズ/色や、アンダーライン/シャドウなどのスタイルを設定できるほか、文字のカーニングや上/下揃え、上/下付きなど文字位置の微調整も行える。これらのアピアランス設定は、項目ごとのほか各階層、各列ごとに設定できる。さらに、文書全体のデザインとしては、1行おきに背景色をつける、縦/横方向のグリッドを入れるといった設定も可能で、より簡単に文書を見やすくデザインすることができる。