パソコン上でFAXの送受信を行うためのソフト。送受信したデータはパソコンに保存されるため、再送信や再プリントも簡単に行える。受信内容をメールやFAX機に転送する機能もある。「STARFAX2005」は、Windowsパソコン上でFAXの送信・受信や履歴管理を行えるソフト。パソコンに接続(または内蔵)したFAXモデムを利用して、FAXを送受信できる。FAX機能内蔵の機種であれば、携帯電話やPHSなどで利用することも可能。使いやすさで定評のある「STARFAX」シリーズの最新バージョンになる。
FAXを送信するには、
- ワープロなどの印刷機能を使って「STARFAX」に出力する
- 既存の文書を直接「STARFAX」に登録して送信する
- スキャナから画像を取り込んで送信する
- あらかじめ登録しておいた定型文書を送信する
- 過去に送受信した履歴から選択して送信する
といった方法がある。「1.」の場合は、文書を作成したのち、プリンタドライバで「STARFAX」を選択して印刷を実行する。「STARFAXステーション」が起動し、送信待機状態になるので、相手を指定して送信すればよい。「2.」の場合は、まず「STARFAXステーション」を起動しておき、エクスプローラなどで「STARFAXステーション」に文書ファイルをドラッグ&ドロップしたり、ファイル選択画面で送信したい文書を選択したりすると、送信待機状態になる。定型文書や履歴から送信する場合は、通信記録を管理する「STARFAXマネージャ」から選択すれば、送信原稿として登録されるようになる。複数の原稿を一度に送信することも可能。送信待機の状態で、新たに送信原稿を追加すればよい。開始時刻を指定して、予約送信する機能も備えている。
「STARFAXステーション」の画面は実際のFAX機を模したデザインで、FAX機を使った経験があれば誰でもすぐに使える。例えば、待機状態の原稿があれば原稿挿入口に送信原稿の絵が表示される。この状態から原稿の確認・編集を行えるほか、送信待機状態を取り消すこともできる。
編集画面では、セットした原稿の中から不要なページを取り除けるのはもちろん、ドロー系グラフィックソフトのように、「図形を描く」「テキストボックスを配置する」「マーカーで色を塗る」といったこともできる。さらに、「承認印などのスタンプを押す」「QRコード(2次元バーコード)を作成して貼り付ける」「(画像の)傾きを補正する」「ノイズを除去する」といった作業も行える。
送信原稿に送付状を付けることも可能で、「STARFAX」の電話帳に登録されている相手や差出人の情報を自動で差し込めるほか、(送付状デザインの選択時に)その場でメモを入力することもできる。送付状にはMicrosoft Wordの文書も利用できる。
「STARFAXマネージャ」では、電子メールソフトに似た操作で送受信したFAXの内容を参照できる。「受信結果」「送信結果」「送信待ち」などのフォルダを選択することで、フォルダ内の一覧が表示され、一覧からデータを選択すると、送受信した原稿のイメージが表示される仕組みだ。
「STARFAXマネージャ」に記録された送受信データは、印刷したり、ファイル保存したりすることが可能。PDF/画像ファイルに保存できる。また、受信した原稿を自動印刷するだけでなく、別のFAX機に転送したり、指定のメールアドレスへ原稿そのものを添付ファイルとして転送したりする機能も備えている。
そのほか、LAN上のパソコンでFAXモデムを共有して、FAXを送受信する機能もある(利用するパソコンの数に応じてライセンス購入が必要)。