気になる情報を簡単な操作で残しておける、“ネタ集め”に適したスクラップブックソフト。集めた情報は、「箱」を使って分類・整理できる。「ネタの種」は、Webなどに存在する情報を保存したり、思いついたアイデアをすばやく書き残したりできるスクラップブックソフト。重要度の設定などで、情報を整理できるほか、再加工を施して、より訴求力のある文書にすることもできる。情報の収集・保存から整理・加工まで、簡単な操作で行えるのが特徴。
情報の収集・保存は、
- 直接、メモ(テキスト)を入力する
- 閲覧中のWebページを取り込む
- ワープロ、メールソフトなどからの文字列のコピー&ペースト/ドラッグ&ドロップ
といった方法で行える。メイン画面は、常駐するタスクトレイから呼び出すことが可能で、アイデアを思いついた瞬間にすばやく書き留めておける。メモは、1行目の文字列をファイル名にして自動保存されるため、ユーザが「保存」を実行する必要はない。1行目が空白の場合は、タイムスタンプをもとにした名前で保存される(その後、1行目を編集すればファイル名も自動的に変更してくれる)。Webページは、閲覧中のページ全体または選択範囲のいずれでも取り込める。選択範囲を取り込む場合は、ブラウザ上をドラッグして範囲を選択し、「ネタの種」にドラッグ&ドロップするだけでよい。選択範囲を取り込む場合は、「ネタの種」が常駐している必要があるが、ページ全体を取り込む場合は、「ネタの種」自体の起動も行ってくれる。メモを直接、入力する場合と同様、自動的にファイル名が決められ、保存される。
取り込まれた情報は、フォルダに相当する「箱」で管理する。「箱」以下に「小箱」(サブフォルダ)を作って仕分けすることも可能。「箱」に含まれるファイルを一覧表示し、リストのクリックで内容を閲覧できるようになっており、操作感は電子メールソフトに近い。リストを、タイムスタンプや見出しの五十音順などで並べ替えることも可能だ。「箱」アイコンの色やファイルの表示色などは、好みでカスタマイズできる。
情報を編集・加工することも簡単。テキストだけでなく、Webページ(HTMLファイル)も編集できる。テキストをHTML形式に変換して編集することも可能。さらに、「一太郎2005」がインストールされていれば、「一太郎」の基本編集モードやアウトラインモードに変換して編集できる。HTML文書の編集には、Webページのイメージのまま編集できるWYSIWYGモードと、ソースコードを編集するモードが用意されている。
そのほかにも、
- 保存したメモ/ページの重要度設定による色分け表示機能
- メモやページの一部を見ながら、ドラッグで表示対象を選べる「つまみ」機能
- よく参照するメモ/ページをすぐに呼び出せる「しおり」機能
- 空白文字の削除や指定文字数での改行を行うテキスト整形機能
- 文字列の検索/置換機能
- メモ/ページの結合機能
- 定型文の登録・貼り付け機能
など、多彩な機能を備えている。「一太郎」やMicrosoft Office、PDFなどの文書の内容を表示させることも可能だ。文書ファイルの内容を表示する場合は、「箱」の実態であるフォルダ(初期設定では「マイドキュメント」の中に作られる)に、ドラッグ&ドロップなどでファイルをコピーすれば、一覧から選択できるようになる。