Webページの更新を検出し、変更個所を教えてくれるソフト。変更された部分が強調表示されるので、どこが更新されたのかがひと目でわかる。「Gavacho」は、“Webサイトが更新されているかどうか”をわかりやすく教えてくれるソフト。大きな特徴は、
- 巡回対象ページの登録が簡単なこと
- 更新による変更個所がわかりやすいこと
の二つ。メイン画面は、対象ページを登録するリストエリアと、更新結果を確認するための内蔵ブラウザに大きく二分割された構成。巡回対象の登録は、(1)対象としたいページに内蔵ブラウザでアクセスし、(2)ツールバーなどで「ページ登録」を実行する、だけでよい。Internet Explorerの「お気に入り」から、必要なものだけをインポートして登録することもできる。登録したページは、メイン画面下部のリストに追加される。リストには、ページタイトルや登録日、最終確認日などに加え、更新があったことを教えるアイコンと、アクセス状況を表示するためのフィールドがある。
更新チェックを行うには、ページの登録後に最初の巡回(クローリング)を実行しておく。このとき取得したページデータを起点として、以後クローリングのたびに前回との差をチェックする仕組み。更新されている場合は、チェック対象リストの先頭(左端)フィールドにアイコンを表示する。更新されたページが上位に来るよう、リストを自動で並べ替えてくれるので、どのページが更新されたかはすぐにわかる。
「アクセス状況」フィールドには、ページごとに「変更を検出しました」「ホールド対象です」などのメッセージが表示される。「ホールド」は、頻繁にクローリングを実行することで、相手サーバに余計な負荷をかけるのを防ぐための待機状態のこと。ホールドの時間は、初期状態で10時間。ユーザが時間を変更できるほか、任意でホールド状態を解除することも可能だ。
もうひとつの特徴が、単なる更新通知だけでなく、変更個所を実際に確認できること。巡回対象リストからページを選択し、「差分ページ」を実行すると、ダウンロードされたページが内蔵ブラウザに表示される。このとき、更新された部分は濃い赤色で強調表示されるので、どこが更新されたのかがわかりやすい。設定により、強調表示の色を変更したり、マーカで塗ったように反転表示させたりすることも可能。強調表示が必要ない場合は、ダウンロードしたページを通常の状態で閲覧することもできる。ページは「完全保存」されるので、インライン画像はもちろん、JavaScriptやFlashムービーを使ったページもオフラインで閲覧できる。
巡回対象リストは、独自形式ファイルとして保存される。複数の対象リストファイルを切り替えて使うことも可能だ。