高いセキュリティ性を誇る、ビジネス用途に適した高機能電子メールソフト。メールソフトに求められる機能をほぼ網羅した上で、メールのToDo管理などのユニークな機能を備える。「Shuriken Pro4」は、セキュリティ性の高さと使いやすさで定評のある電子メールソフト「Shuriken Pro」シリーズの新バージョン。マルチユーザ/マルチアカウントに対応する。今回のバージョンアップでは、メールをToDo管理する「ToDoバンク」や迷惑メール対策、自動バックアップなどの機能が追加された。さらに、SSLによる暗号化送受信に対応したほか、日本ベリサインの「VeriSign Securedロゴ」を国内ソフトウェアではじめて取得。個人用電子証明書を利用することも可能だ。
メイン画面の基本構成は、フォルダ一覧/メール一覧/ビューアの3ペイン。メーラとしてはオーソドックスな構成だ。ただし、画面レイアウトは柔軟に変更することが可能で、フォルダ一覧やビューアを別ウィンドウで表示させることもできる。さらに、Windows標準のデザイン以外に6種類のデザインから選択したり、付属の「Shuriken デザイナー」を使ってデザインを作ったりといったことも可能だ。
特徴のひとつが、添付ファイル付きメールのプレビュー時に、本文部分と添付ファイルを、ビューアを分割して同時に表示できること。ビューア部分には独自のメカニズムが採用されており(IEコンポーネントを使わない)、Internet Explorerのセキュリティホールをつくウイルスに感染する危険はない。不安であれば、「テキスト以外をビューア表示しない」という設定にもできる。添付ファイルの閲覧は、ビューアを利用する以外に、「ツールを起動して見る」「ファイルに保存する」を選択することも可能だ。
今回、新たに搭載された「ToDoバンク」は、受信したメールに「後で読む」「後で返信する」、また送信メールには「後で編集する」「後で送信する」といったアクションを設定して管理できる機能。ToDo管理対象メールには、期限を設定してアラーム通知させることが可能で、「返信しなくてはならない重要なメールが紛れてしまう」といったことを防げる。期限は「今から×[分/時間/日]後」で指定できる「簡易設定」、通知日時を指定する「日時設定」と「定期指定」のいずれかから選択できる。
「ToDoバンク」のもうひとつの機能に「スクラップ」がある。受信メールを対象に、「必要なメール」または「メールの一部分」をブックマークしてスクラップできるもので、必要な情報をいつでも簡単に探し出して、参照できるようになる。Webサイトをブックマークに登録しておくことも可能だ。
今回のバージョンアップでは、そのほかにもいくつかの新機能が追加された。迷惑メールの送信者や見出しを条件に、ごみ箱などに移動する「迷惑メール対策」、メールフォルダ、アドレス帳、各種設定項目、署名などの自動バックアップ、メールを読んだ順序で遡れる「閲覧履歴」などの機能が加わった。さらに、一太郎(11以降)かATOK(14以降)がセットアップされた環境であれば、送信画面上でスペルチェックも行えるようになった。検索機能も強化された。