個性豊かなキャラクタとの対戦を楽しめるダーツゲーム。ダーツを投げる際の微妙な力加減や対戦相手との駆け引きなども見事に再現された本格派のゲームだ。「Darts501」は、ダーツ競技の雰囲気を忠実に再現したユニークなゲーム。ルールは、ダーツの公式競技で使用され最もポピュラーな「スタンダードゲーム(01ゲーム)」が採用されている。01ゲームとは、ゲーム開始時に与えられた持ち点(301点/501点/1,001点)から獲得したスコアを引いていき、先に0点になったプレイヤーが勝ちとなるもの。
ただし、ただ闇雲にスコアを重ねてもダメ。ゲームは「ダブルフィニッシュ」でフィニッシュする必要がある。ダブルフィニッシュとは、最後に投げたダーツがダブルリングに入り、かつこれで点数がちょうど0にならなくてはいけないというもので、非常に厳しい。なお、「Darts501」では、ダブルリングにダーツが刺さるまではスコアのカウントが開始されない「ダブルスタート」ルールは省略されている。レッグ数は基本5レッグ。交互に3本ずつダーツを投げて、先に0点にしたプレイヤーがそのレッグを取り、過半数のレッグを制したものがゲームの勝利者となる。
ゲームモードは「1P」「1P VS 2P」「1P VS COM」の3種類。そのほかにも、得点の計算やスコア管理など実際のダーツゲームのサポートをする「Real Game」や、ひたすら投げて練習できる「Practice」、操作方法やルールが説明される「Tutorial」といったモードが用意されている。
操作はすべてマウスで行う。ゲームを開始すると、画面上部にはボードや対戦相手のキャラクタ(VSモード時)、画面下部には自分のキャラクタと扇形をしたゲージが表示される。ダーツの操作は画面下部のゲージを使用する。
- まず最初に、扇の要の位置にある「ゲージ始動円」の中にマウスポインタを入れる。これで赤い「パワーゲージ」が動き出す
- 「ゲージ始動円」の中でマウスをクリックしてパワーを決定する。続いて青い「角度ゲージ」が動き出す
- 左ボタンを押したまま、円からマウスカーソルを出して角度を決定。そのままパワーゲージと角度ゲージの交点の方向にカーソルを動かし、適当なところでクリックを解除する
この操作でダーツの初速、リリースタイミングと軌道が決定され、ダーツが投げられる仕組みだ。初速はポインタの移動速度、リリースタイミングはクリックボタンが解除された位置で決まり、この際のポインタの移動方向がぶれているほど、ダーツの軌道もぶれる。つまり、- 円内でマウスをクリックしてから、引っ張って放すまでの一瞬の操作にすべてがかかっている
ということだ。実際のダーツ同様、微妙で繊細な操作が要求される、息詰まる一瞬だ。思い通りにダーツを投げられるようになるには、かなりの練習が必要だ。照準を変更することももちろん可能。照準は、画面上部にある「照準切り替えボタン」をクリックして「照準移動画面」を呼び出すことで変更できる。デフォルトではボードの中央に照準がセットされている。ひとりでプレイするのもおもしろいが、「Darts501」の醍醐味はやはり、対人または対COMの対戦プレイにある。対COM戦では、腕前も性格もまったく異なる個性豊かな対戦キャラが計12人も待ちかまえている。それぞれのキャラクタは身長、パワー、コントロール、安定性などのスペックが異なるほか、投げ方の癖にも違いがある。また、それぞれの性格で、試合の流れによって表情が変化し、狙いの精度なども変わってくる。対戦するキャラクタに応じた駆け引きなども楽しめる。
12名のキャラクタは、1ページに3人ずつの計4ページに登録されており、ページ内のキャラクタすべてに勝利することで、次のページに進めるようになる。制覇したページのキャラクタは以後の対戦で使用できるようになり、各キャラクタの投げ癖を反映したプレイが楽しめるようになる。
ゲーム開始時点で使用できるフライト/バレル(ダーツの羽・胴体)は1種類のみだが、獲得したキャラクタを使用して対戦し、ブロックごとに5勝以上することで、新たなフライト/バレルを獲得できる。シェアウェア登録を行うとスコア画面を開けるようになり、自分の投げ方の癖や対戦成績などを確認することも可能になる。