パソコンに装備されたメモリの一部を利用して、仮想ハードディスクドライブを作れるRAMディスク作成・管理ソフト。「RamPhantom」は、ハードディスクに比べて“超”高速にデータを読み書きできるRAMディスクの作成・管理ソフト。インストールするだけでRAMディスクを作成し、ドライブレターも自動で割り当ててくれる。ログオフ時の保存など、3種類の方法から選択して自動的にバックアップを取ることが可能で、RAMディスク上のデータ保持を気にする必要もない。384MB以上のメモリを搭載したパソコンで利用できる。
ソフトをインストールすると、「RamPhantom」はパソコンのメインメモリから、あらかじめ指定された容量を確保し、仮想ハードディスクドライブとして、「マイ コンピュータ」に登録する。作成されたドライブには、通常のハードディスク同様、D:やE:といったドライブ名が自動的に割り振られる。ユーザが任意のドライブレターを割り振ることも可能だ。
作成できるRAMディスク容量は、128MBから最大3.4GBまで。(最大容量は、利用できる空きメモリ容量に制限されることはいうまでもない)。FAT32で自動的にフォーマットされ、すぐに使用できるようになる。
動作中にディスク容量を変更することも可能だ。容量変更時には、ディスクの内容が消去されるため、必要なファイルはハードディスクなどに退避しておく必要があるが、変更前後で再起動する必要がなく、多量のメモリを必要とするアプリケーションを一時的に起動するときなどには便利だ。RAMディスク機能そのものを一時的に休止させることも可能。もちろん、休止状態から再起動不要で復帰し、再度RAMディスクを利用できるようになる。
RAMディスクの最大の特徴は、アクセスの高速さにある。データベースなど、巨大なデータファイルを使用する場合や、激しくディスクアクセスを行うアプリケーションを利用する場合には、大きなメリットがある。駆動部分がないため、アクセスが無音という点もメリットだ。
RAMディスクの欠点とされる「電源OFFで内容が消えてしまう」ことにも配慮されている。「RamPhantom」では、RAMディスクの内容を自動的にバックアップする機能として、
- ログオフ時に自動で保存
- コンピュータのアイドル時間を利用して保存
- RAMディスクの書き込みと同時に保存
の3種類が用意されており、好みの方法でバックアップを取れるようになっている。ハードディスクとの互換性も高く、ボリュームラベルの設定や再フォーマット、デフラグなどの機能を利用することも可能だ(保証されるフォーマットはFAT32のみ)。