ひと組のキーボード/マウスで、複数台のパソコンを操作できるようにしてくれる常駐ソフト。スペースのない場所で複数台のパソコンを使い分けたいときに便利。「どこドア2」は、あるパソコンから別のパソコンの操作をLAN経由で行えるようにしてくれるWindows XP/2000用のユーティリティ。LAN接続されたパソコンであれば、ローカルマシン1台+リモート(移動先)マシン4台の計5台を、簡単な操作で切り替えて使用できる。複数台を利用する場合も台数分のキーボード/マウスを用意する必要がなく、使い慣れたひと組のキーボード/マウスですべてのマシンを操作できる。Windows Me/98用「どこドア」のバージョンアップ版にあたる。
インストールは、使用するキーボード/マウスが接続されたローカルマシンと、その他のリモートマシンで別々のプログラムで行う。ローカルマシンでは4台までのリモートマシンを、またリモート側では、接続を許可するマシンを設定できる。それぞれコンピュータ名またはIPアドレスで設定する。リモートマシンのIPアドレスが固定でないような場合でも、リモートからローカルへのIPアドレス通知機能を利用して、通知されたIPアドレスで接続できる(ただし、ローカル側のIPも固定されていないような場合は、通知機能は使えない)。
ローカル⇔リモートの切り替えは、
- デスクトップ画面端でのマウスクリック
- デスクトップ画面端へのマウスポインタの移動
- 設定したショートカットキー
のいずれかで行える。切り替え操作が行われると、ローカルマシンに「Now Switched」のダイアログが表示され、操作対象マシンが切り替わる。ローカル側では、4台までのリモートマシンをデスクトップの上下左右端に割り当てるようになっており、例えば「左端はマシンA、上端はマシンB……」といった形で設定できる。マウスポインタの移動では、意図しない切り替えが行われないよう、設定速度以下でポインタを画面端に移動させた場合は、切り替えが実行されない。
そのほか、操作面での特徴として、
- リモート側はNTサービスとして動作するため、リモートのログオン画面などをローカルから操作できる
- リモート側に対しても【Ctrl】+【Alt】+【Delete】の操作を行える
といったものがある。設定では、「切り替え時のサウンド再生のON/OFF」「切り替え中、ローカル側に表示されるメッセージの透明度の変更(完全透明化=非表示も可)」「ネットワーク接続に使うポート番号の指定」などが可能だ。