ハードウェアの異常やソフトウェアのバグでシステムクラッシュが発生した際、データの保存や再起動、原因分析などを自動的に行う“クラッシュマネージメントソフト”。「Alexander SPK」は、Windowsシステムを常に監視して、クラッシュ発生時に自動で復旧し、原因分析を行ってくれるソフト。Windows使用時に、アプリケーションにエラーが発生すると、アプリケーションが強制終了させられる。場合によってはWindowsそのものが「ブルースクリーン」を表示して終了したり、突然リセットがかかったりする──このようなシステムクラッシュが発生した際、自動的にクラッシュの状況をハードディスクに保存し、異常終了の原因を解析しやすいようにしてくれるのが「Alexander SPK」だ。
クラッシュ発生時に保存される情報は、メモリダンプ、ドライバやタスクのロード状況、スタック情報のほか、異常発生時のレジスタ情報や異常発生時のモジュール名など多数。メモリダンプは保存する範囲によって、ミニマム/カーネル/メモリフルダンプの3種類から選択できる。「Alexander SPK」インストール時に、マイクロソフト純正のカーネルデバッガも自動的にインストールされるため、デバッガを使って、クラッシュしたモジュールやドライバのデバッグを行うことも可能だ。
クラッシュ情報は、履歴として「Alexander SPK」内に保存される。無期限/無制限回数で保存できるほか、直前の1回のみを保存して、それ以前のデータを削除したり、一定日数経過したファイルを自動的に削除したりといったことも可能だ。
保存された情報のレポートは、いつでも参照することが可能。レポートでは、クラッシュ日時やドライバ名などを確認できる。さらに、遠隔地からの操作に備え、クラッシュ情報を電子メールで指定アドレスへ送信する機能がある。メールでは、クラッシュの基本情報のほか、任意のメッセージを本文に追加することが可能だ。
「Alexander SPK」の監視状態では、仮にOSがクラッシュしても、安全にシャットダウンし、自動的に再起動する。Windowsがクラッシュした場合、ユーザが手動でリセットしたり、電源のON/OFFをしたりしない限り再起動できないことがあるが、「Alexander SPK」では、クラッシュ情報を保存したあと、自動的に再起動する。ブルースクリーンでWindowsが終了した場合も、画面に表示される内容はすべてクラッシュ情報ファイルに記録されるため、貴重な情報を見落とすことがない。