キーボード操作でアプリケーションの起動などを行えるコマンドライン型ランチャ。入力コマンドの補完機能を備え、マウスを使わずにすばやく操作を行える。スキン変更やUNIXライクなファイルブラウズ機能も備えている。「PocketLaunch」は、アプリケーションなどのアイテムに個別の名前をつけて登録し、キーボードからアイテム名を入力して開けるコマンドライン型ランチャ。アプリケーションのほか、ファイル/フォルダ、URL(インターネットショートカット)などをアイテムとして登録できる。本体は、コマンド入力を行うエディットボックスだけのコンパクトでシンプルな構成。エディットボックスには通常、日付や時刻が表示されている。
アイテムの登録は、「PocketLaunch」本体へのドラッグ&ドロップで簡単に行える。ドラッグ&ドロップで表示される「コマンド名入力」ウィンドウに「呼び出し名」を入力して登録すればよい(初期状態では実行ファイル名が入力されている)。
登録アイテムを開くには、エディットボックスに「呼び出し名」を入力し、【Enter】キーを押す。1文字目を入力すると補完機能が働き、残りの文字が補完される。同じ文字で始まる呼び出し名が複数登録されていた場合には候補一覧が表示され、上下カーソルキーで選択するか、入力を継続して絞り込める。このときエディットボックスには呼び出し名に加え、アプリケーションアイコンも表示される。
特徴のひとつが、UNIXのディレクトリ移動と同様の感覚で操作できるファイルブラウズ機能。コマンド入力と【Tab】キーの組み合わせでアイテムを開くことができる。例えば、エディットボックスに“cd d”と入力して【Tab】キーを押し(登録済みのコマンド「Desktop」が補完される)、さらにもう一度【Tab】キーを押すと、デスクトップフォルダの内容がリストに一覧表示される。フォルダを選択した状態で、さらに【Tab】キーを押すと、サブフォルダの内容を一覧表示する仕組み。【Tab】の代わりに【Enter】キーを押すと、フォルダであれば、そのフォルダウィンドウが開く。
本体のデザインはスキンで変更することが可能。Web上で公開されているスキンをダウンロードしたり、自作して利用したりできる。現在、作者のホームページでは、「傘」「梅の木」「ビン」「氷」など、13種類のスキンが公開されている。
そのほか、システムコマンドとして「リリースノートの表示」「インターネットを利用した最新版有無の確認」「『PocketLaunch』の終了」「コマンドファイルとアイコンのリロード」「スキンの変更」「設定ウィンドウのオープン」が用意されている。システムコマンドは“!Version”など、“!”からはじまる呼び出し名で登録されている。設定ウィンドウでは、「PocketLaunch」をアクティブにしてエディットボックスにフォーカスを移す「起動ホットキー」の指定や、一覧リストで一度に表示する数の設定などを行える。