複数のページを1枚の用紙に縮小印刷できるユーティリティ。そのまま印刷したのでは右側が切れてしまうWebページの印刷を、用紙サイズに合わせて縮小して行うといったことも可能。「縮小プリント4」は、縮小印刷や繰り返し印刷などの機能で、快適な印刷環境を実現してくれるユーティリティ。印刷データをいったんスプールし、縮小などの印刷の方法を指定した上で、あらためてプリンタへ出力する。利用するには、アプリケーションから「印刷」を開き、プリンタの一覧から「縮小プリント4」を選択するだけでよく、通常の印刷と「縮小プリント4」とを簡単に使い分けられる。
また、インストールすると、Internet Explorerのツールバーにも専用のボタンが組み込まれ、すばやく「縮小プリント4」を呼び出せるようになる。Webページを印刷する際、右側がはみ出してしまうようなページも、自動的に用紙に収まるように縮小印刷してくれる。
設定画面は、「設定」「詳細設定」「情報」の三つのタブと、印刷イメージのプレビューエリアからなる。「設定」では、実際に出力するプリンタの選択と縮小倍率の選択、過去の印刷履歴を選択できる。縮小倍率は等倍、1/2、1/4、1/6の4種類から選択することが可能。プレビューエリアには選択した縮小倍率に応じて用紙1枚分の印刷イメージが表示されるほか、印刷ページ数(本来の印刷枚数)と縮小印刷に必要な枚数を確認できる。
「詳細設定」では、用紙に対するページの割付方向や印刷開始ページの指定、縮小イメージごとのページ番号やページ枠の設定などを行うことが可能。奇数ページ/偶数ページのみの印刷を指定することで、両面印刷も簡単に行える。「情報」では、これまでに印刷した総枚数と節約枚数、節約率を参照できる。
印刷は、プレビューで確認した上、「印刷」ボタンをクリックすることではじめて実行される。「印刷」を実行するまでページはスプールされるため、異なるアプリケーションの文書を1枚の用紙にまとめて印刷するといったことも可能だ。
一度印刷したデータは自動的に保存される。必要に応じて「過去の印刷ジョブ」リストから最近の10件分を選択し、再印刷することも可能。それ以前のものも、保存されている印刷データファイルを開けば再印刷できる(再印刷の場合、元のデータはなくてもかまわない)。スプールしたデータをその場で印刷しない場合でも、印刷データファイルとして保存しておけば、あとから自由に印刷できる。あとから印刷する場合も、その時点で縮小倍率をはじめとした印刷方法を変更できる。
さらに、「縮小プリント4」がインストールされていないパソコンでも縮小印刷を行える「どこでも印刷」機能が用意されている。実行ファイル化された印刷データがZIP形式で圧縮保存され、ZIPファイルを展開(解凍)・実行することで縮小印刷を行える。
そのほか、スプールした文書から不要なページだけを削除したり、行数の少ない文書をまとめて1ページに印刷したりといったことも可能だ。