「モザイク画伯」は、簡単な操作でフォトモザイクと呼ばれるアートを作成できるユニークなソフト。フォトモザイクとは、「タイル」と呼ばれる小さな写真（画像）を大量に並べ、一枚の大きなイメージを表現する一種のコラージュ技法のこと。背景（下絵）にはBMP/JPEG/PNG/TIFF形式の画像を、またタイル（素材）にはJPEG形式の画像を利用できる。

フォトモザイクの作成は、

1. 背景となる画像の指定
2. 素材画像を含むフォルダの指定
3. 実行

また、必要に応じて条件設定を行うことも可能。出力画像の長辺の長さ（最終画像の大きさ）と、素材画像各コマの一辺の長さ（素材画像の大きさ）を設定できる。素材画像の大きさを調整することで、出力画像の精細さを変化させることが可能だ。出力画像はBMP/JPEG/PNG形式で保存できる。

それが、「モザイク画伯」を使うと実に簡単に作成できる。完成したフォトモザイクのできばえもなかなかのものだ。いかにもモザイク画といった作品から、パッと見には普通の写真と勘違いしそうな作品まで、これ以上はないほどの手軽さで次々と完成してゆく。使っていて非常に楽しい。ツールバーをクリックして、モザイク画の全体表示と等倍表示を切り替えて確認していると愉快で、また感心してしまう。

筆者のように自分だけで楽しむのもよいし、完成した画像をホームページなどに貼り付けるのもよいだろう。また、実際に切手や写真などを使って作品を制作する際のシミュレータとして使うこともできる。興味のある人はとにかく一度使ってみて、その楽しさを味わってほしい。

「モザイク画伯」でフォトモザイクを作るためには、背景となる1枚の画像と、素材となる多数のJPEG画像が必要です。特に素材となる画像を多く集めることと、その画像の内容に統一感を持たせることで、意味深いアートができるのではないかと思います。多くの画像を集めるのは大変だと思いますが、画像さえ集まれば、あとは簡単操作ですから、ぜひ試してみてください。

また、せっかく作ったフォトモザイクは、パソコンの中だけで楽しむのではなく、大きく引き伸ばして印刷してみてはどうでしょうか。最近では、大型のインクジェットプリンタを使って、A1、A0などの大判プリントをしてくれる印刷屋さんもあるようですので、それらを活用してみてもおもしろいと思います。