ウイルス対策や不正アクセスの防止など、個人ユーザレベルで求められるセキュリティ機能をカバーした総合セキュリティソフト。「Norton Internet Security」は、「AntiVirus」「Personal Firewall」「AntiSpam」の3製品がひとつにまとめられた総合ウイルス対策ソフト。
- ウイルス対策
- 不正アクセスの防止
- プライバシー情報の保護
- 迷惑メール対策
の各機能を提供する。「ウイルス対策」では、手動でのウイルス検査はもちろん、パソコンに常駐してウイルスを常に監視し、侵入や活動を検知したらその場で駆除や隔離を行ってくれる。感染ファイルの自動修復や自己増殖型のウイルス(ワーム)のブロック、未知のウイルスやスパイウェアの検知、電子メールやメッセンジャーを経由して侵入してくるウイルスの検知などが可能だ。流行の兆しのあるウイルスや最新のウイルスについて教えてくれるアウトブレーク警告機能もある。
「不正アクセスの防止(ファイアウォール)」は、インターネット経由での外部からの侵入者にパソコンを操作されたり、データが盗み出されるのを防ぐ機能。使われていないポートを閉じて侵入経路を塞ぐだけでなく、正規のデータを装って侵入しようとするものを検知し、警告や遮断を行ってくれる。通信を試みるプログラムを検知した場合、安全と判断されたものは自動で通信許可の設定を行い、それ以外はメッセージを表示してユーザが設定を行うように促す。
そのほか、外部からの問いかけに応答しないことでパソコンの存在を隠したり、ワンタッチですべての通信を遮断したりする機能、ホームネットワークや無線LANなどへの接続を自動的に検知して、最適なセキュリティ設定に切り替えてくれる機能などがある。
「プライバシー情報の保護」は、メールアドレスやクレジットカード番号などの重要な情報をあらかじめ登録しておくことで、それらが外部に発信される場合に警告してくれる機能。メールや添付ファイル内に書かれている情報もチェックしてくれるので、ウイルスやスパイウェアによる漏洩だけでなく、不用意に情報を発信してしまうリスクも減らせる。
「迷惑メール対策」機能では、迷惑メールを自動的に選別し、ユーザがわかりやすいよう、件名に「Norton AntiSpam」の文字を付け加えてくれる。懸賞の当選通知などを装ってWebページへ誘導し、パスワードやクレジットカード番号などを盗み出そうとする「フィッシングメール」も、記述されているURL情報をもとに自動判別する。また、Yahoo!メールのアカウントに送られてくるメールをフィルタ処理したり、特定の言語で書かれたメールをフィルタ処理したりする機能もある。
これら四つの基本機能に加え、ポップアップ広告やバナー広告のブロック機能、アクセスできるサイトや利用可能なプログラムをユーザに応じて制限できる保護者機能、シマンテック社のWebサイトに接続してパソコンのセキュリティ状態をチェックできるセキュリティスキャン機能などがある。