画像ファイルを快適に閲覧できるようにしてくれるHTML作成支援ソフト。画像にキャプションを付けられるのはもちろん、スライドショウの再生もできる。デジカメ写真のWebサイト公開用途に適している。「フォトクロス」は、指定フォルダ内の画像ファイルを素材に、Web公開などに適したアルバム/スライドショウのHTMLを一括で作成できるソフト。サムネイルをマトリクス形式で出力したページと、個々の画像を拡大表示するページを同時に自動生成してくれる。サムネイルページでサムネイルをクリックすると、拡大画像(元画像)ウィンドウが表示され、拡大画像ウィンドウからは前後の写真への移動やスライドショウを行える仕組み。JPEG/GIF/PNG各形式の画像ファイルに対応する。
サムネイルや拡大画像には、それぞれ独自のキャプションを付けられる。サムネイルのキャプションは、ファイル名の一部が流用される。実際には、ファイル名の先頭から指定した文字数と拡張子を除いた残りの部分がキャプションになる。例えば、ファイル名が「050101_01-初詣.jpg」で、先頭から除去する文字数を「7」と設定した場合は「01-初詣」が、また文字数を「10」と設定した場合は「初詣」がサムネイルのキャプションとなる。拡大画像のキャプションは、別にキャプションファイルを用意して設定する。
出力されるHTMLファイルに対しては、色やフォントサイズなどを指定することが可能。ページの背景色/前景色/フォントサイズを指定できるほか、タイトルとその背景色などや、サムネイルのサイズと枠線の幅/色、マトリクスの列数などを指定できる。サムネイルサイズの指定は、実際のサイズを確認しながら行えるようになっている。そのほかにも「画像を別Windowで表示」「拡大画像のWindowサイズを固定」「サムネイルタイトルの表示」「画像を(別フォルダに)コピーしない」などのオプションを利用できる。
拡大画像ウィンドウの最上部にはメニューが表示され、前後のページに移動できるほか、スライドショウを実行することも可能。スライドショウの切り替え間隔は2.5秒から30秒までの7段階から選択できる。スライドショウでは、元画像がスクリーンサイズより大きい場合は、自動的に縮小表示される。