印刷可能なファイルを、簡単な操作でPDF形式およびFlashPaper形式の文書に変換できるソフト。「いきなりPDF FLASHPAPER」は、プリンタで用紙印刷するような感覚でPDF/FlashPaper形式のファイルを作成できるソフト。印刷機能を持つほぼすべてのアプリケーションで利用できる。PDFに加え、Macromediaの提唱する電子書類形式「FlashPaper」を作成できることが大きな特徴。FlashPaper形式のファイルは、Webページへの埋め込みが可能で、ほとんどのパソコン環境で閲覧できる。
「いきなりPDF FLASHPAPER」は、Windowsのプリンタドライバとしてインストールされる。プリンタ選択で「いきなりPDF FLASHPAPER」を指定し、任意のアプリケーションから印刷を実行することで、文書がPDF/FlashPaper形式に変換される仕組み。書き出し方向(文書の向き)、書き出しサイズなどの簡単なページ設定は「プリンタのプロパティ」から行える。
変換後のページイメージは、変換実行前にプレビュー画面で確認することが可能。プレビュー画面では、「パン(手の形)」ツールで文書の表示部分を移動できるほか、スライドバーで表示サイズを25〜250%で変更したり、ワンクリックでウィンドウの縦または横にフィットさせたりできる。指定ページへのジャンプ、テキストのコピー、文字検索や印刷といった機能も利用できる。
Microsoft WordなどのOfficeアプリケーションに組み込んで、メニューから利用することも可能。編集中の文書ファイルをすばやくPDF/FlashPaperファイルに変換できる。Officeアプリケーションから変換した場合は、元文書内のハイパーリンク、アクセシブルコンテンツの指定は自動的に保持される。文書内のアウトラインは、保持する/しないを選択できる。
PDF変換では、作成したファイルにセキュリティ設定を行うことも可能。文書を開く際にパスワード入力を要求するようにできるほか、印刷/編集(修正)/テキストやグラフィックの選択/注釈やフォームの変更といった項目別にパスワードを設定できる。