日々の収支管理や口座管理といった家計簿機能に加え、株式などの投資管理機能を搭載した個人資産管理ソフト。「マスターマネー 4」は、郵便局や銀行の口座残高、給料、ボーナス等の入金、買い物や税金等の支出を一つにまとめ、「お金」に関するすべての情報を一括管理できる個人資産管理ソフト。普段の生活には必要十分ともいえる資産管理を、簡単な操作で行える。
資産管理は、横軸に日付、縦軸に項目が配された表形式の画面で行う。「マスターマネー 4」では、手持ちの現金、銀行・郵便局の預金、株式等の証券、クレジットカードやローン等の支払いを、すべて「アカウント(口座)」として登録し、管理する。例えば、給料が銀行口座に振り込まれた場合には、その金額を銀行口座のアカウントにプラスし、現金で昼食の支払いを済ませた場合には、現金口座からその昼食代を差し引く、といった形で金銭の管理をする。登録したアカウントは、画面の上半分にまとめて表示される。
画面下半分では、各アカウントでの入出金カテゴリー別に分類・管理する。カテゴリーは、科目・費目にあたるもので、普段の入出金はすべてここに記録する。例えば、月末に給料が振り込まれる場合、「収入」−「給料」カテゴリーに、振込金額を入力すれば、その金額が指定口座にプラスされる。同様に、家賃の支払いを行った場合には、「支出」−「家賃」カテゴリーと金額、引き落とされる口座(現金で支払った場合には、手持ち現金口座から差し引く)を指定すれば、指定口座の金額がマイナスされる仕組み。カテゴリーは、一般的なものは登録済みだが、ユーザが作成することも可能。3階層までのカテゴリーを作成できる。
クレジットカードのように、毎月決まった日に口座から引き落とされるような支払い形式の場合は、「引き落とし先の銀行口座から、カード口座にお金が移動する」と考えて処理される。あらかじめ支払い日を指定しておけば、自動的に当月の支払い分が、登録された銀行口座から移動する。同様に、例えば銀行口座から現金を引き出した場合には、「銀行口座から財布口座に移動した」という操作をすればよい。
大きな特徴が、一般的な家計管理だけでなく、個人資産管理も行えること。「マスターマネー 4」では、株式、投資信託、債券、外貨建て投資なども管理できる。こうした取引では、銘柄別の運用取引実績と損益合計をレポート化することが可能。年間の譲渡損益を銘柄別に計算できるため、税金の計算にも利用できる。さらに、銘柄の相場価格を取り込んだり、通貨レートデータを取り込んだりして、より詳細な管理を行うことが可能だ。
「予算」管理もユニークな機能。予算は、収入・支出のすべてのカテゴリーに対して指定できる。例えば「コンビニ」での支払い額を毎月10,000円と予算設定しておくと、当月の使用金額が予算の何%に到達したか、といったことをすぐに確認できる。設定した予算データは、他のカテゴリーにコピーして、再利用することも可能だ。
データは、グラフ化できるほか、わかりやすいレポート形式で出力することも可能。もちろん、出費に占める各カテゴリーの割合などもひと目でわかる。