電話帳データや着信メロディ、メール、画像、ブックマークなど、携帯電話のメモリに記録されたデータの読み出し・編集を行える統合携帯電話メモリ編集ソフト。「携帯万能」は、携帯電話メモリ内のデータを有効活用するための、さまざまなツールで構成された統合携帯電話メモリ編集ソフト。最新版「14」では、携帯電話のデータとパソコン内の各種データを統合して扱える「アドレスマネージャ」「メディアマネージャ」の二つのデータ管理機能が追加された。
「アドレスマネージャ」はその名の通り、アドレス帳データを統合的に管理する機能を持つソフト。携帯電話から読み取ったアドレス帳(電話帳)データはもちろん、パソコン内に保存されたアドレス帳のデータも含め、統合的に管理できる。対応するアドレス帳は、OutlookやOutlook Expressなどのメールソフト、「筆王」「筆まめ」「筆ぐるめ」といった年賀状ソフトなどのもの。さらに、CSVデータをインポートすることも可能で、CSV出力機能を持つソフトからデータを取り込める。
データのインポートは簡単。ドライブやフォルダ(複数指定可能)、利用するファイル形式を指定するだけで、対応するファイルをディスク内から検索し、インポートしてくれる。ソフトごとに微妙に異なるデータの形式も、インポート時に適切なものに変換する。同じ人物のアドレスが複数登録されている場合は、重複を検出してひとつにまとめる「マージ」機能を利用できる。整理したデータは、「携帯万能」形式として保存した上で、携帯電話に一括転送することが可能だ。
「メディアマネージャ」は、パソコンに保存された静止画・動画・音声といったマルチメディアデータを統合管理するソフト。「アドレスマネージャ」同様、ドライブやフォルダを指定すれば、対応するファイルが自動的に検索・収集される。パソコン内の画像を携帯に転送して待ち受け画像にする、といった際に便利に使える。
そのほかにも、FOMA方式の携帯電話で使われる「デコメール(アニメーションGIFを用いる動画メール)」のバックアップに新たに対応。また、auの携帯電話では、Yahoo!メールを経由してE-mailをバックアップする機能を利用できるようになった。
もちろん、従来からある機能も健在。アドレス帳、メール、画像、着信メロディ等、各種データの携帯電話からの取り込み、携帯電話への書き込みといった、携帯電話メモリ管理ソフトの基本機能のほか、QRコードの作成や、Outlookと携帯電話のスケジュールデータのシンクなど、多彩な機能を搭載する。データ転送では、USB/シリアルケーブルのほか、メモリカードを経由した転送にも対応する。