マウスジェスチャでWindowsのコマンドを実行できるマウスユーティリティ。ボタンとの組み合わせでなく、マウスの動きだけで利用できるのが特徴。自由な軌跡を登録することが可能で、認識精度を調整することもできる。「Free Gesture」は、ユーザがマウスジェスチャ(マウスを所定の軌跡で動かすこと)をコマンドに対して登録することで、マウスジェスチャによる操作を可能にするマウスユーティリティ。登録できるコマンドは、「右クリック」「ダブルクリック」「進む」「戻る」「Page Up」「Page Down」「Scroll Up」「Scroll Down」「切り取り」「貼り付け」「コピー」「Escape」「Enter」「文字列」「プログラムの実行」の15種類。「プログラムの実行」には任意のプログラムを割り当てられる。
マウスジェスチャの登録は、
- 登録編集画面で「追加登録」ボタンを押してして、登録ウィンドウを表示
- 「実行コマンド」から登録するコマンドを選択し、「ジェスチャー設定開始」ボタンを押す
- 登録ウィンドウ左側の枠内でマウスを自由に動かして、マウスジェスチャを記録
- 記録したマウスジェスチャが正しく認識されるかチェックして、大丈夫であればデータを登録
という手順で行う。記録エラーが表示されたり、マウスジェスチャをやり直したければ、再度「ジェスチャー設定開始」ボタンを押せばよい。なおも記録エラーが続く場合には、なるべく遅い動きで登録したり、「設定」タブにある「精度」や「開始、終了ウェイトタイム」の値を変更して、認識判定精度を甘くすることもできる。マウスジェスチャの登録が完了したら、「実行開始」ボタンを押して「マウスジェスチャー監視モード」に切り替える。登録されたマウスジェスチャを認識すると、対応するコマンドが自動的に実行される。多くのマウスジェスチャソフトの場合、マウスのボタンを押しながらマウスジェスチャを行うが、「Free Gesture」では、マウスを一定時間静止して再度動き出したときを「マウスジェスチャの開始」、マウスを一定時間静止することで「マウスジェスチャの終了」と認識するようになっている。
「文字列」「Escape」「Enter」「プログラムの実行」を除く11種類のコマンドでは、登録時に最後に左クリックした場所にマウスポインタが移動してコマンドが実行される。そのほか、パスワードでの保護機能も備えている。