「キャラペー☆」は、マウスクリックなどでメニューを呼び出し、あらかじめ登録しておいた文字列を貼り付けられるソフト。WebページにIDやパスワードを一括入力することもできる。文字列貼り付けのほかにも、半角/全角などの文字種変換などを行えるテキスト整形機能がある。

ポップアップメニューの呼び出しは、

• マウスの左ボタンを押したまま右クリック
• 右ダブルクリック
• キーボードショートカット（カスタマイズ可能）

メニューには、サブメニュー項目に当たる「ポップアップメニュー名」があり、任意のポップアップメニュー名を登録して、文字列をグループ管理できる。ユーザは、グループ内でそれぞれの項目名に当たる「ペースト名」と、実際に貼り付けられる「ペースト文」を登録してゆけばよい。

「ペースト文」では、【Enter】/【Tab】キーを挿入するコマンドや、現在日時を挿入するコマンドがあるほか、あらかじめ登録した文字列の一部を、ユーザがマウスなどで選択した文字列に置換して貼り付けるコマンドがある。【Enter】/【Tab】キー挿入コマンドを利用すれば、途中に改行を含む長い文を登録したり、ID/パスワードのフィールドに連続して文字列を貼り付けたりといったことが可能だ。

現在日時を挿入する「日時置換タグ挿入」では西暦/和暦、英語の月名や曜日、時刻の24時間/12時間表記などの指定を、ボタンクリックだけで簡単に行える。文字列を置換する「選択文字列タグ挿入」では、選択した文字の先頭に引用記号を付けたり、HTMLタグで挟み込んだりといった応用もできる。

登録文字列を貼り付ける機能のほかにも、全角/半角、ひらがな/カタカナ、大文字/小文字の相互変換や、選択文字列の前後にカッコを挿入するコマンドがある。カッコ挿入は「選択文字列タグ挿入」のプリセット版とでもいうべきもので、鍵カッコ、丸カッコ、ブラケット、シングルクォート、ダブルクォートなど、多数のカッコが登録されている。

Webページ作成の補助用として特殊なタグの挿入に使ったり、改行やタブコードを挿入できる点を活かして、定型文書の挿入やWebページのログインに応用したりと、利用範囲も広がっているので、オーソドックスなテキスト貼り付けソフトに飽き足らなかった人も一度試してほしい。

やや地味ではあるが、「DOSモード」の存在も見逃せない。DOSコマンドを一つひとつ暗記する必要がなく、タイプミスの心配もないので、コマンドプロンプトを多用する人にとってはうれしい機能だ。

ユーザにお勧めする使い方
懸賞応募時の氏名入力やログイン管理サイトの入力およびメール本文のフッタを複数使い分けている方も、メモ帳のように文字が登録できるので多いに役立ると思います。また、DOSプロンプトやtelnetなどの貼り付けも可能な仕様になっていますのでIT業界のプログラマさんや、趣味でコマンドを使用しているユーザさんに役立つと思います。

今後のバージョンアップ予定
下記の機能を追加する予定ですが、忙しいのでいつ実現できるか未定でございます。（1）登録文字列のエクスポート/インポート、（2）登録文字列にキーボードマクロの搭載。