デジタル写真のノイズ除去に的を絞った機能特化型のレタッチソフト。「イメージアシスタント Vol.2 ノイズ除去」は、通常のノイズ除去方法に加え、同じフレーミング(構図)で撮影された複数の写真を使ってノイズ除去を行えるソフト。写真細部の情報を失うことなく、ノイズ除去を図ることができる。
利用できる修整/加工機能は、2種類のノイズ除去と一括回転、トリミングの計4種類。対話形式のような感覚で、簡単に操作できる。メイン画面で作業対象ファイルを開くとサムネイルが表示され、同時に画像のコピーが作業用フォルダに作成される。サムネイルを選択することで、画像のヒストグラム情報やEXIF情報を参照できるほか、ビューアを呼び出して閲覧することもできる。ビューアでは任意倍率での表示が可能なほか、画面を分割して最大で4枚の画像を並べて閲覧できる。
メイン機能のノイズ除去には、「ノイズ除去(一枚)」と、より高品位な除去を可能にする「ノイズ除去(複数)」がある。名前の通り、「(一枚)」が一枚の画像をもとに処理を行うのに対し、「(複数)」では、同じ構図で撮られた複数の画像をもとにノイズ成分を検出することで、細部の解像感を失わない、より高品位なノイズ除去を行える。このため、「(一枚)」のパラメータ設定が、半径およびしきい値を設定する一般的なものなのに対し、「(複数)」の場合はノイズ除去レベルおよび輪郭強調レベルの設定に加え、「厳密な位置あわせ」「構図の補正」「動きがある物体を考慮」の3項目を指定できるようになっている。
「一括回転」では、選択した複数の画像をまとめて処理することが可能で、左右90度および180度で回転させられる。「トリミング」は、プレビュー画面上で枠をドラッグしながら範囲指定を行うか、ピクセル寸法や座標(左上および右下の対角2点)で指定できる。トリミング時の縦横比は、元画像の比を保つほかに、1:1(正方形)やデジカメ用の1:1.25/1.33、印刷向けのA/B判用やはがき用、APS Cタイプ/Hタイプ/Pタイプなどを選択できる。
修整/加工機能はいずれも、プレビュー画面を見ながらパラメータを設定することが可能。最終的に「作成」を実行すると、処理を施した画像を(元画像とは別に)生成してBMP形式の作業用ファイルとして保存し、メイン画面にサムネイル画像を登録する。画像は、BMPのほかにもJPEG/TIFF/PNGの各形式で保存できる。他の画像編集ソフトなどに転送する機能もある。
「イメージアシスタント」シリーズ製品のひとつで、「ノイズ除去」のほかに、「超広角写真合成」「ダイナミックレンジ拡大」がある。