「Magical Jewelry メルーの冒険」は、魔法修道院に通う10歳の女の子「メルー」を主人公にしたアクションパズルゲーム。落ちこぼれのメルーに使える魔法はたった一つ、自分の右か左に岩を作り出す「ストーン」だけ。この魔法を唯一の武器に、西の山に住む悪い魔女に戦いを挑み、宝石に変えられてしまった先生や仲間を救い出すことがゲームの目的。全20ステージが用意されている。

操作は、カーソルキーによるメルーの左右移動およびハシゴの上り下り、【Z】/【X】キーによるストーンの発動（【Z】でメルーの左隣、【X】で右隣に岩が出現する）とシンプル。岩を消す魔物が追いかけてくるステージもあり、魔物に追いつかれたりするたびに残りキャラが減る。ゲーム開始時の残りキャラは10。キャラをすべて失うとゲームオーバーになる。

ルールも簡単だ。メルーを操作して、ステージ上に散らばった宝石をすべて集めるとステージクリア。メルーを追いかけてくる魔物が登場するステージはかなりの操作テクニックが要求され、アクションゲームの要素が強いが、それ以外のステージは、純粋なパズルゲームとして楽しめる。

ゲームのポイントは「どこに、どういう順番で岩を作り出すか」にある。メルーは、ハシゴを上る以外に高い場所に移動する手段を持たない（下へは、どんな高いところからでも飛び降りることができる）。「ストーン」の魔法で作り出された岩は、いったん出現すると、たとえ空中でもその場に固定され、落下もせず、移動させたり消したりすることもできない。しかも、メルーが岩を出現させられるのは、自分の真横の何もない空間だけだ。

そのため、後先を考えずにうっかり適当な場所に岩を出現させると、メルー自身が閉じ込められ、身動きが取れなくなってしまう。この点に注意し、手順を考えながら宝石へと続く足場を組み上げてゆくのがゲームの醍醐味だ。ステージによっては、「ストーン」の魔力を打ち消す効果を持つ魔法陣も登場する。

一方、岩を消す魔物の登場するステージは、かなりシビアなアクションゲームだ。魔物の動きは速く、しかもメルーの動きに合わせて正確に追尾してくる。わずかに操作を誤っただけでも、たちまち捕まってしまう。魔物の行動パターンをよく理解することが、ステージ攻略のポイントとなる。

コンティニューも用意されてはいるのだが、これがまた厳しい。通常のゲームのように、ゲームオーバーになってしまったステージからのコンティニューではなく、どうやら3ステージ前からしかコンティニューできないようなのだ。パズルゲームだけに、一度解いてしまうと何回やっても同じことなので、この点はちょっと面倒に感じた。

そのほか、キーに対する反応にも少し癖があるなど操作性で気になる点もあるが、ゲームとしての出来は悪くない。かなりおもしろいゲームだ。このゲームが気に入るかどうかの最大の分岐点は2面。いきなりあまりに難しいので、そこで挫折するかクリアできるまで粘れるかどうかにある。

開発中に苦労した点
一番はステージデータです。以前のステージデータを一新し、さらに、新たに追加しました。でも、独りよがりになってしまったかもしれません。特にステージ後半、難易度を上げすぎました。

二番目は、BGMの作成です。私が作曲したのですが、当方、音楽に対する知識がほとんどないため、非常にお聴き苦しいBGMになってしまったのではと心配してます。

ユーザにお勧めする使い方
全ステージクリアされた方は、ぜひ作者までご連絡ください。当ホームページのコーナー「勇者の殿堂」にて、貴方の功績を称えさせていただきます。また、ステージ作成機能が付いておりますので、おもしろいステージを作成された方は、ぜひ作者までお寄せください。当ホームページのコーナー「読者の広場」にて紹介させていただきます。

今後のバージョンアップ予定
「ステージをもっとやさしくする」「当ホームページにて、攻略法を載せる」「敵が複数出現するようにし、アクション要素を高める」など、いくつか案はありますが、実際にユーザさまの声を伺った上で検討させていただきたいと思っています。

それと、ユーザさまからお寄せいただいたおもしろいステージをたくさん紹介していきたいと思っています。