毎日の収支管理から株式などの資産管理、将来に向けてのライフプランニングまでが可能なマネー管理ソフト。インターネットを利用して、口座の残高や取引明細をまとめて管理できる。「Microsoft Money 2005」は、銀行やクレジットカード、証券など、すべての口座を一元管理できるソフト。日々の現金収支の記録から株式・不動産、マイレージなどまで、多岐にわたる資産をわかりやすいブラウザライクな画面で管理できる。グラフで支出の傾向を分析できるほか、予算を立てて無理・無駄のない貯蓄をしたりといったことを可能にしてくれる。
「Microsoft Money 2005」では、銀行や証券の口座、現金などを「資産」として管理する。どの資産にいくらあるのかは、一覧で確認することが可能。資産内の収支記録はもちろん、資産間の資金の移動(例えば「銀行口座」からお金を下ろして「現金」に移す)なども簡単に行える。細かなお金の流れを追いながら、資産全体を一元的に管理できるようになっている。
一度入力した支出先(支出元)はプルダウンメニューに登録される。次回以降はメニューから選択するだけでよく、面倒な収支記録作業を軽減している。インターネットを利用して各金融機関から利用明細をダウンロードすることも可能で、最新のデータを手間なく取り込むことができる。さらに、このバージョンからは「MSN マネー」との連携で、取引明細のダウンロードをより簡単に行えるようになった。従来は、取引明細のダウンロードを各金融機関ごとに個別に行っていたが、「MSN マネー残高照会サービス」を利用して一括で取得し、「Microsoft Money 2005」にワンクリックで取り込める。ダウンロードのたびに、いくつものIDやパスワードを入力する必要がない。
公共料金やクレジットの引き落としなど、定期的な出入金はあらかじめ登録しておける。引き落としの期日が近づくと通知してくれる機能があり、残高不足などを回避できる。さらに、費目ごとに金額を決めた予算を設定して、支出の適正化を図ったり、資産の残高を予測したりといったことも可能だ。
支出の内訳や傾向がわかる収支データは、表だけでなくグラフでも表示することが可能。視覚的に把握できるのはもちろん、費目別、日時別など多角的に把握できる。グラフによる分析では、円グラフ、棒グラフ、折れ線グラフで、費目別や支出先別のグラフを作成することが可能だ。エンゲル係数算出機能や、データをCSVファイルとしてExcelに渡す機能もある。
株式などの有価証券については「ポートフォリオの表示」「投資総合報告書」「売買益の試算」といった機能があり、ポートフォリオ値や運用実績などをグラフ化して分析できる。将来の住宅購入や教育費、老後のための貯蓄などのライフプランを、家計や投資のデータをもとにシミュレートするライフプラン機能も用意されている。
今回のバージョンアップでは、取引の自動ダウンロードのほかにも、画面表示に関する機能強化が図られた。これまでの「取引明細画面」「集計表」「予算」での画面表示を継承した「詳細モード」に加え、表示する情報量を少なく抑えた「標準モード」が追加されるとともに、表示レイアウトのカスタマイズ機能が搭載された。