作業内容に応じて自動的に切り替わる画面などで、使い勝手に配慮されたはがき・住所録作成ソフト。オリジナルのデジカメ写真を使った年賀状を簡単に作れる。「はがきスタジオ Basic」は、イラストや写真入りのオリジナル年賀状、宛先ラベルなどを簡単に作れるはがき・住所録作成ソフト。ユーザの作業内容に応じて、関連するメニューだけが表示されるので、はじめてでも戸惑うことなく操作できる。住所録データには「Outlook」の連絡先や「Outlook Express」のアドレス帳を使えるほか、他のはがき・住所録作成ソフトのデータもContact XMLやCSV経由で取り込める。年賀状作成などに利用できるイラストが約520点、テンプレートは約100点が同梱される。
大きな特徴のひとつが、作業内容で切り替わる、使いやすい画面。メイン画面は、
- 「はがきスタジオ」での作業の流れを表示する「操作パネル」
- 住所録やデザインが表示される「編集エリア」
- 設定項目が表示される「作業ウィンドウ」
- 開いている住所録やデザインがアイコン表示され、編集対象を切り替えられる「切り替えパネル」
の四つの部分で構成される。操作パネルには「住所録」−「宛名面」−「文面(裏面)」−「印刷準備」の各項目が用意され、ユーザの選択した作業内容に応じて、画面が切り替わる仕組み。例えば、住所録作成では、「編集エリア」に住所録のリストが、また「作業ウィンドウ」には宛先の住所入力が、そして「切り替えパネル」には使用可能な住所録が表示されるといった具合だ。ひとつの住所録に対して、複数の宛名面デザイン、文面デザインを使うことが可能で、宛先別にどの宛名面/文面デザインを使うかを指定できる。印刷時は、割り当て文面ごとに住所録から抽出した上で行えるので、異なるデザインが混在していても混乱なく印刷できるようになっている。
住所録には、自宅/勤務先の住所・氏名のほか、電話番号やメールアドレス、誕生日などの情報を登録しておくことが可能。「友人」「親戚」「会社」あるいは「来たら出す相手」などでグループ化も行える。連名は4人まで設定できるほか、連名3人以上の相手には「御一同様」を使うことも可能だ。入力も簡単。氏名を漢字で入力すると、ふりがなが自動的に入力されるのに加え、郵便番号を入力すれば、対応する住所が自動的に入力される。もちろん、逆に住所から郵便番号を検索することも可能。市町村合併などにともなう住所変更を一括して行える「地区統廃合ユーティリティ」も利用できる。
文面には、イラストや写真、文字などを自由に入れられる。イラストや写真は、別ウィンドウの「イラストセンター」から簡単に挿入することが可能で、写真を丸やハート型、星形などに切り抜いて貼り付けたり、イラストの色調や効果を指定したりできる。「謹賀新年」「賀正」といった文字を飾り文字にしたり、文例から文字を入れたりすることも可能。挿入したオブジェクトの移動や重なりの指定も自在で、複数のオブジェクトをグループ化し、ひとつのオブジェクトとして扱える。
印刷では、「宛名や文面のデザインが印刷可能範囲から出ていないか」「文字が小さすぎることはないか」といったことをあらかじめチェックする機能や、インターネットでの印刷注文機能などがある。はがき以外にも、封筒や宛名ラベル、名刺、プリントシール、ビデオなどのAVラベルのデザインや印刷も可能だ。