簡単な操作でスパム(迷惑)メールをブロックできるソフト。「Chrysanth Mail Manager」は、タスクトレイに常駐して定期的にメールサーバをチェックし、あらかじめ登録されたサイトからのメールや、ユーザが指定したドメイン/アドレスからのメールを自動的に削除するソフト。マレーシア・Chrysanth社が開発したソフトの日本語版。
ソフトは、マルチアカウント対応のメールチェッカと、サーバ上メールの削除ソフトを組み合わせ、さらにフィルタリング機能を追加したといった趣で、サーバ上で新着メールを検知すると、リストに表示する。リストにはメールアカウントや件名、送信元(発信者)名などのほかに、「削除?」「拒否?」「お友達?」「ブラックリスト?」といった項目があり、各メールに対して、ユーザが該当する項目にチェックするだけで、スパムメールや受信許可メールとして登録される仕組み。
メールを分別するための基準として用意されているのが、メール単位/ドメイン単位で設定できる「お友達リスト」「ブラックリスト」。設定は、メニューやリストのチェックボックスで簡単に行える(チェックボックスの場合はメール単位のみ)。ドメイン単位の場合は、多数の利用者を持つhotmailなどのドメインからのメールが不用意に削除されないよう「中立リスト(ドメインのホワイトリスト)」も利用できる。リストの「削除」チェックボックスを使えば、リストに登録せずにそのメールだけを削除することも可能だ。
設定後、起動すると「ブラックリスト」に登録された相手からのメールは自動的に削除対象としてマーキングされ、ただちに削除される。また、「削除」マーキングされたメールがあれば、次回のメールチェック実行時に、同様にサーバから削除してくれる。
メールサーバのチェック間隔は分単位で指定できる。もちろん、ユーザが手動でメールチェックや削除処理などを行うことも可能。オプション設定では、マーキングや自動処理実行のON/OFFを選択できるほか、処理終了後に電子メールソフトを起動することも可能だ。
着信メールを表示するリストは標準的な一覧形式のほかに、任意の項目を基準に階層的に整理して表示する形式も選択できる。また、受信メールの内訳(スパムメールやブラックリストに登録済みのものなど)や履歴、統計情報を表示する機能もある。
そのほか、サーバ上のメール本文やヘッダ情報をその場で確認する機能、すべてのメールに一括して「拒否」や「削除」のマークを付ける機能、メール一覧から見たいものだけに絞り込んで表示できる自動フィルタ機能などがある。