「Quick Memo」は、タスクトレイ常駐型のメモ書きソフト。保存は自動で行われ、次回起動時には前回終了時の状態が再現される。最大10ページ分のタブ切り替え型メモを利用することが可能。タブの名称はユーザが任意に変更できる。すべてのメモを一つのファイルとして保存したり、メモの選択部分だけをファイル保存したりする機能もある。

メイン画面は、タブ切り替えで利用するメモ情報入力エリアと時計、3ヵ月分の月間カレンダーが基本的な構成。現在日時やカレンダーで選択した日付をメモ中のカーソル位置または最下部に挿入できる。挿入時の書式を設定することも可能だ。メモ情報入力エリアの下部に、最大10種類のテキストファイルを表示する「テキストファイルの参照」機能もある。

設定により、各画面の表示フォントや背景色を指定することも可能。カレンダーでは詳細な色の指定が可能で、

• 現在の月の日付とテキストラベル
• タイトルバーの背景
• タイトルバー内のテキストラベル
• カレンダー（各月）
• 現在の月以外の日付

メモ情報入力エリアで表示されるコンテキスト（右クリック）メニューからは、コピーや貼り付け、元に戻すといった基本的な操作のほか、ファイル出力や区切り文字列挿入など、合計14種類のコマンドを利用できる。区切り文字列は40バイトまでの任意の文字列を設定することが可能で、文字列の前または後に改行コードを挿入することもできる。

時計とカレンダー表示されるので、特にスケジュール関連の用途で便利に利用できるだろう。ワンクリックで現在日時や任意の日付を挿入できる機能は、ビジネス現場での「電話取り次ぎメモ」作成などに威力を発するはず。メモの選択範囲だけをファイルとして保存できるので、一部分だけを別のエディタにコピー＆ペーストするといった手間が不要なのもうれしい。

テキストファイルの参照表示も、別のエディタを開く必要がないだけでなく、誤って参照元を書き換えてしまうという心配がなくて安心だ。ただ、参照画面の文字列で右クリックによるコピーが行えないのが少々残念に思えた。【Ctrl】＋【C】でのコピーは行えるが、メモ画面と同じ操作体系が用意されていると、より便利に利用できるのではないだろうか。

なお、パソコンの起動/終了時刻は、「Quick Memo」の常駐開始/終了を基準に記録されていると思われる。したがって、常駐させていない場合には正確な時刻が記録されない可能性があることを付け加えておく。

思いつくままメモを入力し、すぐに終了できる、手軽で便利な「Quick Memo」。特にディスプレイの周囲に付箋紙をペタペタと貼っているユーザにお勧めしたい。

開発中に苦労した点
特にありません。開発から公開までに3Week弱(^^;;。

ユーザにお勧めする使い方
気軽にメモして、不要になったメモはサッと消してください。私をはじめ、無精者には持ってこいの操作性です。メモしたい内容をサッと書き、二日後に思い出してタスクトレイの「Quick Memo」をクリックすると、二日前のタブをアクティブ状態に表示し、カーソルのフォーカス位置も同じ(^_^)。気持ちが落ち着くのは私だけでしょうか(^^;;。

今後のバージョンアップ予定
常駐ソフトなのでいろいろできそう（ワクワク）。CPUが遊んでいるときに……。