レジストリ、システム設定、ディスク配置などの最適化を行うことで動作速度を改善し、操作環境の快適化を図る統合型パソコン環境改善ソフト。ネットワーク設定の最適化も行える。「SuperXP Utilities Pro 2」は、不要ファイルの削除などで、パソコンの操作環境を快適にしてくれる環境改善ソフト。多彩な機能を備えるが、大きく分けて、
- ファイルの整理とクリーニング
- ファイルの保護とバックアップ
- システムの最適化と高速化
の三つに関する機能を持つ。多くの機能に自動実行が用意され、手軽に利用できるのが特徴。Windows XPに完全対応し、XPではすべての機能を利用できる。Windows 98/Me/2000など、XP以外のWindowsでもほとんどの機能を利用することが可能だ。ファイルの整理とクリーニング機能は、統合システムクリーナーソフト「WinCLEANER」から利用できる。「WinCLEANER」が提供するのは、
- デスクトップやディスク全体に含まれる不要ファイルの検出と削除
- ブラウザキャッシュの削除やCookieファイルの保護
- レジストリの再構築によるサイズ減少と、それにともなう動作速度の向上
- アプリケーションのアンインストール
- (再インストールすることなく)アプリケーションのインストール先の移動
- ワンクリックでの各機能を全自動実行する「全自動クリーナー」
- Undo
の各機能。いずれの機能もパラメータを詳細に設定することが可能。「全自動クリーナー」では、利用する機能/しない機能を設定ファイルに保存しておくことができ、一度設定すれば、ユーザの環境に適したクリーニング内容をワンタッチで呼び出せるようになる。ファイルの保護とバックアップには、「ハードディスクの診断」と「データバックアップ」の二つの機能が用意されている。ハードディスクの診断は、S.M.A.R.T.と呼ばれるハードディスクの自己診断機能を利用するもの(最近はほとんどのハードディスクが搭載している)。ハードディスクが完全に故障してしまうより前に、故障の可能性などがわかる。
バックアップ機能では、「マイドキュメント」フォルダ内のデータを他のディスク/フォルダにバックアップできるほか、Outlook Expressのメールデータおよびアドレス帳、IEの「お気に入り」などの情報をバックアップできる。バックアップは手動で実行できるのはもちろん、Windowsのシャットダウン時に自動実行させることも可能。さらに「マイドキュメント」の格納場所を、標準の設定から他のドライブやフォルダに再配置する機能もある。
システムの最適化と高速化には、Windows自体の動作速度を向上させる機能と、ネットワーク(インターネット)速度を向上させる機能がある。Windowsの全体的な動作速度を向上させるために、システムパラメータの変更や不要な機能の停止、画面エフェクトの停止などを設定できる。また、Windowsだけでなく、WordやExcel、IE、Acrobat Readerなど、特定のアプリケーションの速度を向上させる機能もある。
ネットワーク速度の向上機能は、MTUやRWINといったTCP/IPパラメータを設定することで、ネットワークの転送速度を向上させるもの。各パラメータは最適値が自動検出されるため、難しい理論を覚えなくても、簡単に速度の向上を図れる。