全国自治体の役所などの住所やメールアドレスなどを収録したデータベース。住所や電話番号を検索できほか、封筒やはがき、タックシールなどに宛名を印刷したり、メールソフトを起動してメールを作成したりできる。「全国お役所便覧 ふう太郎」は、全国市区町村役場および国税局、税務署の宛名データなどを収録した“お役所データベース”。Ver.5.11.623では平成16年10月16日現在の全国3,172件のデータが収録されている。頻繁にバージョンアップ(データ更新)が行われ、最近多い市町村の合併などにすばやく対応する。
利用できるモードは、役所のデータを表示する「市町村モード」と、税務署のデータを表示する「税務署モード」の二つ(試用版では「市町村モード」のみ利用することが可能)。起動後のメイン画面には大きく日本地図が表示され、データは都道府県別に参照できる。例えば「市町村モード」では、地図上で都道府県をクリックすると、当該自治体(市区町村)役場の住所や電話/FAX番号、市町村コードが一覧表示される。
さらに詳細なデータも参照できる。詳細モードでは、一覧リストで選択した役場のメールアドレスやURL、人口を確認することが可能。クリッカブルメールアドレス/URLに対応し、対応ソフトを起動して、すばやくメール送信やWebページ参照を行える。また、全角20文字までのメモをユーザが設定することもできる。あらかじめ登録されているデータを、ユーザが修正することも可能だ。
市区町村データへのアクセスは、メイン画面上のボタンからも行える。「照会・印刷・メール」ボタンから、都道府県/市区町村選択リストを呼び出すことで直接、詳細データの画面を表示できるようになっている。
印刷機能では、封筒3種類、はがき2種類、ラベル2種類の中から印刷様式を選択して宛名印刷を行える。宛先担当部・課、敬称をリストから選択し、担当者名を入力して印刷できる。印刷様式をカスタマイズすることも可能。はがきや封筒のサイズ、印刷位置の指定、フォントなどを好みで変更できる。住所データをバーコード化した「カスタマバーコード」の印刷機能もある。
環境設定では在住地、検索方法などを設定できる。設定された在住地により、宛先が同一都道府県の場合は、都道府県名を印刷しないというようにできる。検索方法では、リストから市区町村を選択する標準の方法のほか、市区町村名/市町村コードで選択する「索引キー検索」や、市区町村名を1文字ずつ入力して候補を絞り込む「抽出検索」に切り替えられる。
正規版では、「税務署モード」を利用できるほか、役所のデータ一覧を印刷する「市町村便覧の印刷」、市町村ファイルのデータの更新と追加、複数の宛先へ一括して印刷できる「連続印刷」、データをテキスト形式で出力するエクスポート機能などを利用できる。