ネットワーク接続されたパソコンを利用してマルチモニタ環境を実現するユーティリティ。「MaxiVista」は、パソコンに複数のモニタを接続したときと同じように、他のパソコンのモニタを使ってデスクトップを拡大できるソフト。アーカイブにはプライマリマシン用のサーバプログラムとセカンダリマシン用のビューアプログラムが含まれ、メインで使用するマシンに前者を、拡張用モニタとして使用するマシンに後者をインストールする。サーバプログラムはWindows 2000/XP/Server 2003、ビューアはWindows 98以降のバージョンのWindowsで動作する。
プログラムは、サーバ/ビューアともタスクトレイに常駐。プライマリ側のタスクトレイメニューから「2台目のディスプレイを有効化」を選択すると、セカンダリ側のモニタがプライマリマシン用の2台目モニタとして動作する。プライマリモニタ−セカンダリモニタ間の移行はシームレスで、プライマリモニタ上に表示されているウィンドウをドラッグしてセカンダリモニタ上に移動するなど、あたかもデスクトップが広くなったかのように使える。
動作モードは「ウィンドウ」「全画面」「画面に合わせる」の3種類。ウィンドウモードではセカンダリモニタ上のウィンドウのひとつとして画面が表示されるのに対し、全画面モードではセカンダリモニタ全体が第二のディスプレイになる。セカンダリモニタの解像度をプライマリモニタより高く設定すると「画面に合わせるモード」になり、設定解像度に応じて画面がズームされる。
モニタ同士の位置関係は通常の(ハードウェア的な)マルチモニタ同様、「画面のプロパティ」コントロールパネルで変更できる。プライマリ側のタスクトレイメニューからは、セカンダリモニタの有効化/無効化のほかにも、
- セカンダリモニタの解像度および色数の変更
- セカンダリモニタの全画面表示/ウィンドウ表示切り替え
- セカンダリモニタの180度回転表示
- セカンダリモニタの自動接続
- 最後に使用した解像度設定の記憶
- ネットワークオプションの設定(セカンダリマシンのIPアドレスを指定)
- セカンダリマシンのスクリーンセーバ機能を無効にする
といった設定を行える。セカンダリモニタの解像度は、最高3200×1600ピクセルまで指定することが可能。横800×縦600や横1024×縦768、横1280×縦1024といった標準的な設定以外に、横768×縦1024や横864×縦1152といった縦長の設定も可能。縦長モードでは実際の表示は横倒しになり、画面自体を縦位置にセットできるピボット式のディスプレイを有効に利用できる。
そのほか、セカンダリ側ではモニタウィンドウの移動や最小化が可能。全画面表示の状態でもタスクを切り替えることで、セカンダリマシンを操作できる。