誤って削除してしまったファイルを簡単な操作で復元できるソフト。パーティションが破損したドライブの復元も可能。Windowsパソコン用のすべてのファイルシステム(FAT12/16/32およびNTFS)に対応する。「完全復元PRO 2005」は、高速・簡単操作で定評のある「完全復元」シリーズの新バージョン。フォルダツリーとファイル一覧などからなるエクスプローラ風のウィンドウで復元したいファイルを選択し、「保存」を実行するだけで、ハードディスク/フロッピーディスク内のファイルを復元できる。さらに、論理ドライブとして認識できるメディアであれば、コンパクトフラッシュをはじめとしたメモリカードやCD-Rなどのファイルを復元することも可能だ。はじめてでもウィザードで迷わず操作できる。
フォルダツリーの表示はドライブ単位。ユーザが目的のドライブを選択すると、
- 「ルート」フォルダを起点とした、現在のファイルの状態
- 削除ファイル検索結果
- クラスタスキャン結果
- ファイル検索結果一覧
の各ツリーが表示される。「削除ファイル検索結果」では、削除されたファイル/フォルダのアイコンが色分け表示され、復元対象を簡単に選択できる。ファイル一覧にはファイル名やサイズ、更新日時/最終アクセス日などに加え、ファイルが使用しているクラスタのサイズやファイルのコンディション(良好/正常/破損)なども表示される。エクスプローラと同様、項目ごとに並べ替えを行ったり、大きいアイコン/小さいアイコンなどに表示モードを変更したりすることが可能だ。ファイル検索機能は、文字列でファイルを検索するもので、ワイルドカードも利用できる。オプションでファイルの更新日や種類、サイズを指定して、検索を行うことも可能。検索結果は、ファイル検索結果一覧に表示される。
「保存」操作は、復元したファイルを保存するドライブ/フォルダを選択するだけでよい。ただし、復元先に同じドライブを指定すると、復元元(復元したいファイル)を上書きしてしまう可能性があるため、異なるドライブを選ぶ必要がある。また、ファイルシステムにFATを使っているドライブでは、FATそのもののデータが破損している場合に備え、「no FAT」(誤ってドライブをフォーマットした場合)、「FAT2」(先頭FATが破損している場合)を選択できるようになっている。
そのほかにも、ウイルスに感染してファイルサイズが変わってしまったファイルの復元機能、フォーマットや再インストールなどでファイルが見つからない場合に利用できる「クラスタスキャン」、データを完全に消去してしまう「ファイル抹消」、ファイルリストの印刷・保存など、さまざまな機能を備えている。