迷惑メール(スパムメール)を自動的に判別し、削除してくれるソフト。「スパムポケット」は、タスクトレイに常駐し、新着メールを定期的にチェックして、迷惑メールと判定したものをその場で削除するソフト。新着メールの数をポップアップ表示するほか、メールが削除された理由をメイン画面上に表示する機能もある。コンパクトで軽快に動作する。
削除対象となるメールは、ユーザの設定する「スパム自動判定」にしたがって判別される。判定レベルは「なし」「低」「中」「高」から選択できるほか、添付ファイルの有無や使用言語を判別基準にして削除を行うことも可能。設定項目は組み合わせて利用できるようになっており、例えば、
- 判定レベルは「中」
- 英語で添付ファイル付きメールは削除
- 日本語と英語以外のメールは削除
といった組み合わせでスパムメールを削除できる。さらに、特定の相手から送られたメールを削除したり、逆に特定のメールだけを受信したりするようなことも可能。削除条件としては「件名」「送信者名」「メールヘッダ(内の文字)」を、また削除しないための条件としては「件名」「送信者名」「宛先」を指定できるようになっている。
サーバ上のメールチェックおよび削除は、1分〜60分の指定間隔で自動実行される。もちろん自動チェックを行わないようにしたり、ユーザが任意時点でチェックを実行したりすることも可能。メールチェックの結果はポップアップメッセージで表示されるほか、メイン画面上でも件名や送信者名が表示され、確認できる。このうちポップアップメッセージには、「新着メール」「削除メール」「エラー」のいずれを表示させるかを選択することが可能。メイン画面にはエラーを除き、新着メールと削除メールを表示させられる。
削除するメールの設定、削除しないメールの設定は、オプションダイアログから登録するか、またはメイン画面に一覧表示されたメールの中から選択して、登録する。新着メールを手作業で削除したり、メールのヘッダや本文を確認したりすることも可能だ。
そのほか新着メール、削除メールの情報を記録しておけるログ機能、ヘッダ全体または一部を記録できる機能などがある。削除メールも本文の内容を保存する(30行または100行まで)ことができるので、削除してしまったメールでも、およその内容はわかる。登録できるアカウントは10件まで。ひとつのアカウントに対して複数のメールアドレスを指定することもできる。POP3に対応する。