ワープロ、スプレッドシートなど、複数種類のオフィス文書をひとつのアプリケーションで扱えるMDI形式のオフィススイート(統合オフィスソフト)。「EIOffice 2004」は、ひとつのアプリケーションでワープロ、スプレッドシート、プレゼンテーションといったオフィス文書を作成・編集できるオフィススイート。Microsoft Office(97/2000)との互換性を確保し、既存のMicrosoft Office文書の読み込みや、作成した文書のMicrosoft Office形式での保存が可能。複数の文書をまとめて、ひとつのファイル(「EIOffice 2004」の独自形式で「バインダー」と呼ばれる)に保存することもできる。
メイン画面はMDI形式で、子ウィンドウとしてワープロ、スプレッドシート、プレゼンテーションの各文書ファイルが開くスタイル。どの種類の文書ファイルの場合もメニューバーやツールバーなどのインタフェースは同一で、統一された操作性のもとに文書の作成・編集を行えるようになっている。
関連するファイルを同時に開き、それぞれを参照しながら、文書作成、表・グラフの作成、プレゼンテーションでのまとめといった作業を並行して行うことも可能。編集エリアを広く取るために子ウィンドウを最大化した場合でも、独立した「画面切り替えバー」を使うことで、すばやく目的の文書に切り替えられる。また、バインダーに含まれるスプレッドシート、ワープロ、プレゼンテーションの各文書をツリー表示する「ナビゲーションウィンドウ」から、編集対象を指定することも可能だ。
文書間の連携が強力に推し進められ、シームレスな編集環境を実現していることも特徴。例えば、スプレッドシートの表を、ワープロやプレゼンテーションに貼り付ける場合、「リンク貼り付け」機能を利用することで、スプレッドシートに施した修正が、自動的にワープロやプレゼンテーションにも反映される。
文書ファイルに動画・音声データを挿入することもできる。画像ファイル、動画・音声ファイルをセルに格納しておくことが可能で、必要なときに開ける。画像はBMP/JPEG/PNG/TIFFなど、音声はMP3/MIDI/WAVなど、動画はAVI/MPEG/QuickTime/MOVなどの主要な形式に対応する。
作成・編集した文書ファイルは、「EIOffice 2004」独自の統合形式であるEIOファイルのほか、Microsoft OfficeのDOC/XLS/PPT、さらにPDFやHTML形式で出力できる。ファイルの保存時は、すべてのデータを格納する「データ保存」と、リンクファイルはアドレス情報のみを記憶し、ファイルサイズを小さくできる「リンク保存」から選択できようになっている。
そのほか、ネットワークを利用した共同作業やチャット機能、知りたい機能のメニューやアイコンにマウスポインタを乗せるだけでヘルプが表示される同期ヘルプ機能、ハガキ印刷や原稿用紙での印刷も可能な印刷機能、起動時間を短縮する快速起動(常駐)機能など、多彩な機能を備えている。