「Intellisync for サイボウズ Office 6 ＆ 携帯電話」は、「サイボウズ Office 6」で公開設定されたアドレス帳およびスケジュールのデータを、携帯電話に転送する機能を持つソフト。パソコンと携帯電話との接続は、携帯電話の機種ごとに用意されるUSB/RS-232Cケーブルを利用する。ソフトの核となる「Intellisync」は、データシンク（同期）の分野で高い信頼性と実績を持つ。

アドレス帳のデータは、「サイボウズ Office 6」から携帯電話へ転送できる（逆方向はできない）。「サイボウズ」のどのデータを転送するかは「フィルタ機能」で選択することが可能。フィールドごとに転送する/しないを指定できるのはもちろん、メールアドレスや氏名などのフィールドに特定の文字列を含む/含まないといった条件を指定して、フィルタリングを行うことが可能だ。例えば「携帯のメールアドレスが登録されているアドレスのみを携帯に転送」といったこともできる。

スケジュールは、「サイボウズ Office 6」と携帯電話との間で、双方向のデータ転送が可能。携帯電話でスケジュール設定可能な項目は、携帯電話ごとに異なる場合があるが、各項目が「サイボウズ」のどの項目に対応するかは「フィールドマップ」機能で定義できる。「サイボウズ」上でアラームが設定された項目であれば、携帯電話のアラーム機能により、指定した時刻に通知されるため、外出時などでも重要なスケジュールを忘れることがない。

グループウェアの主要な機能のひとつに、スケジュール管理機能がある。これはグループメンバーのスケジュールをそれぞれ登録し、例えば全員の空き時間を見つけて会議を設定したり、仕事の割り当てを行ったりする機能。このほか、設定された会議の時間が近づくとアラームによって知らせてくれる機能などもある。

しかし、せっかくアラームで通知してくれても、パソコンの前を離れていては何の意味もない。このようなときには、個人が常に持ち歩く機器にアラームを通知してくれる機能が必要だろう。こうした「常に持ち歩く機器」といえば、最近ではなんといっても携帯電話だ。しかも最近の携帯電話であれば、まず間違いなくスケジュール機能を搭載しており、アラーム機能も存在する。

つまり、あとはグループウェアのスケジュール機能と携帯電話のスケジューラとをうまくリンクすることができさえすればいいわけだ。「Intellisync for サイボウズ Office 6 ＆ 携帯電話」は、まさにこの最後の一歩を自動的に結びつけてくれる機能。機能自体はそれほど複雑ではないとはいえ、これがあるとないとではグループウェアの使い勝手は大きく違ってくるはずだ。そうした当たり前ではあるが便利なソフトが「Intellisync for サイボウズ」なのである。