高度で多彩な機能を搭載したMPEG編集ソフト。「TMPGEnc MPEG Editor」は、「TMPGEnc」シリーズで好評のウィザード「Technical Wizard」が採用されたMPEG編集ソフト。初心者でも簡単に動画編集を行える。さらに、サムネイルの高速スクロール、フレーム単位でのカット編集を可能にする「スマートレンダリング」、民生用ハイビジョンカメラ「GR-HD1」への対応など、さまざまな特徴を持っている。
編集可能な動画形式はMPEG-1/MPEG-2。一般的に使われるMPEG-1システムストリーム/MPEG-2プログラムストリームのほか、MPEG-1/MPEG-2エレメンタリストリーム、MPEG-2トランスポートストリームといった専門的な形式にも対応する。さらにMPEG-2では、MP@LL/MP@ML/MP@HL/MP@H1440/HP@ML/HP@1440/HP@H1440などのハイビジョン用プロファイルレベルまでもサポート。日本ビクター製民生用ハイビジョンカメラ「GR-HD1」で録画したハイビジョン映像や、BS/地上デジタル放送で使われるハイビジョン映像の編集も可能だ。
動画は、ハードディスク上のファイル(MPG/MPEG/M1V/M2V/M2T/M2P)を読み込めるのはもちろん、DVDレコーダなどで記録されたDVD-Video(VOB)やDVD-VideoRecording形式(VRO)のファイルも直接、読み込める。ソニーのパソコン「VAIO」シリーズで録画されたGigaPocket ビデオカプセル形式や、Do VAIOで録画されたファイルを読み込むことも可能だ。
音声は、一般的なMPEG-1 Audio Layer IIのほか、Linear PCMをサポート。AC-3 Audioプラグインを組み込んだ状態では、Dolby Digital(AC-3)形式でエンコードされた音声も読み込める。DVDファイルの直接読み込み機能と組み合わせることで、DVDの直接編集が可能になる。
編集は、GOP単位ではなく1フレーム単位で行える。サムネイルで「編集ポイント」の選択を行うためのスクロールがきわめて高速で、快適に作業できる。MPEGファイルをフレーム単位でカット編集する場合、保存時に再度MPEGエンコードを行う必要があるが、「TMPGEnc MPEG Editor」では、必要最小限部分のみの再エンコードですむ「スマートレンダリング」機能を搭載。再エンコードに要する時間が短く、かつ画質劣化が少ない。
そのほかにも、音声機能として、音ずれの補正機能や時報音の低減機能、音声のフェードイン/フェードアウト機能、2ヵ国語音声対応機能など、テレビ録画結果の編集に便利な機能を多数搭載。AC-3プラグインが利用可能な状態では、保存時に音声をDolby Digital(AC-3)でエンコードすることも可能だ。