うっとおしい梅雨の時期も過ぎ、夏休みに入った子どもたちの声がよく聞こえる季節になった。以前は子どもたちが家にいる時間が増えると、宿題の進捗やお昼ご飯の献立で悩んだりしたものだが、いまどきはインターネットのことも考えないといけない。「i-フィルター Personal Edition 3」は、家庭でも簡単に使えるアクセスフィルタリングソフトだ。家で静かにしていると思ったらネットサーフィン。それはかまわないのだが、おかしなサイトにアクセスしていないか心配──そんなニーズに応えてくれるパーソナル向けフィルタリングソフトである。
親としては成人向けサイトへのアクセスが心配だったりするが、ほかにもインターネットには注意が必要なところがある。例えば、オークションのような取引サイトは大人にとってみれば便利なものでも、子どもでは取引ルールや相手との信頼関係をどう把握するのか、うかつに立ち入らせるには危険がともなう。さらにいえば、意図せず個人情報を流してしまう恐れもあるし、危険なソフトをダウンロードしてしまうかもしれない。
フィルタリングの問題は「どうやって制限するか」よりも「どこを制限するか」ということだ。情報の海であるインターネットからアクセスさせては不都合のある場所をどうやって選りわけるのか。問題のタイプは異なるが、コンピュータウイルスのようにキチンと情報を集めている専門家の手を借りるしかない。
「i-フィルター Personal Edition 3」はフィルタ用のデータベースを持ち、カテゴリーや制限強度を設定することで、素人でも簡単にフィルタリングができるようになっている。個別のキーワードによる制限や使用時間の制限などもできる。Windows XP/2000ならば、ユーザごとに制限を変えられるので、1台のパソコンをみんなで使っている場合でも大丈夫。上の子と下の子でそれぞれ友だちとの連絡や夏休みの宿題用に使えるが、有害情報からは遮断ということもできるのだ。
季節柄、子どもの自由時間が増えることでもあり、自宅パソコンのセキュリティも兼ねて、導入を考えてみてはいかがだろうか。ただし、あくまでもフィルタは保護者の目が届かないときの安全装置に過ぎないことをお忘れなく。
(呉 真)