フォルダやファイルの情報を丸ごとメモリに記憶させることで、ファイル検索を瞬時に行えるソフト。検索時にアクセスするのがメモリだけで、ディスクアクセスが発生しないため、非常に高速な検索を行うことができる。「Gooo」は、検索時にハードディスクアクセスを行わず、対象をメモリ上のファイル情報にすることで、高速な検索を実現したソフト。起動中はハードディスクに保存されているフォルダやファイル情報をインデックス化して完全にメモリ上に保持し、管理する。このため、「Gooo」を利用するには大量の物理メモリが必要(オンラインヘルプの記載によれば、100MB程度の空きメモリがあれば十分とのこと)。搭載メモリ量ではなく空きメモリなので、他のアプリケーションなどでメモリが消費されている場合は注意が必要だ。空きメモリが50MB未満の環境では起動せず、起動中にメモリの空きが減少した場合はメッセージを表示して終了する「安全装置」機能を備えている。
起動するとタスクトレイに常駐し、ファイルやフォルダ情報を取得してメモリに書き込む。検索対象となるドライブやフォルダの使用状況にもよるが、通常は数秒〜数十秒で準備が完了する。ただし、初回起動時や大きなファイル移動が行われた場合には数分程度の時間を要する。準備中はアイコンが緑色で、検索可能になると赤く変わる。ファイル検索を行う場合はタスクトレイアイコンをクリックして、検索ウィンドウを表示させる。
検索キーワードを入力して検索を実行すると、ファイル名にキーワードを含むフォルダとファイルが表示される。複数の語句を対象にAND検索を行えるほか、完全に一致したものだけを検索結果として表示させることもできる。また、拡張子で検索する場合は「.txt」(テキストファイルの場合)のように指定する。「f .txt」のようにキーワードに「f」を追加すると、該当するファイルが格納されているフォルダ名が表示される。
検索結果には、該当ファイルの「ファイル名」「パス」「日付」が一覧表示されるほか、ステータスバーに「ヒット件数/総ファイル数」「更新にかかった時間」「最終更新時刻」が表示される。表示件数は初期状態で20件で、オプション設定で変更することも可能。日付の表示形式を変えたり、検索対象をフォルダだけに限定したりといったこともできる。
そのほか、検索対象フォルダや除外フォルダの指定、安全装置用の空きメモリチェック間隔、アイドル時にファイル情報を自動で更新する設定、対象ファイルのコマンドライン起動などの設定が可能。最近使ったファイルの同時更新、最近使ったファイルの表示件数も指定できる。