エンコード予約機能やエフェクト機能を備えた動画エンコード/編集ソフト。さまざまな形式のエンコードに対応する。「MPEG Encorder 7.0 Pro Author」は、既存の動画ファイルを他の形式の動画ファイルにエンコード(トランスコード)できるソフト。エンコード時に、動画に対してさまざまなエフェクト(視覚効果)を適用できるほか、オーサリング(編集)やライティングを行うことも可能だ。
変換元(ソース)として指定できるのは、MPEG-1/2、AVI、ASF、WMVなどのほか、Windows Media Playerで再生可能な、ほとんどの形式の動画ファイル。これらのソースファイルをMPEG-1/2、AVI、WMVにエンコードできる。入力/出力形式の組み合わせは自由で、相互にエンコードを行うことが可能だ。
エンコードに使用するパラメータは、かなり自由に設定できる。出力形式によって異なるが、例えばMPEG-1であれば、「自動(ソースに合わせる)」「LAN用小画面」「NTSC」など、6種類のプロファイルが用意され、選択するだけで最適な値を設定することが可能。もちろんビットレートなどの数値は、ユーザが微調整できるようになっている。
ソースファイルの不要部分をカットしてエンコードを行うことも可能。フレーム単位で開始点・終了点を指定し、必要なシーンのみをエンコードできる。また、シャープやぼかし、色調整など、20種類の動画フィルタ(エフェクト)を適用することもできる。複数のエフェクトをひとつの動画ソースに対して適用することも可能だ。
大きな特徴が、複数の動画ファイルをまとめてエンコードできる「エンコード予約(バッチエンコード)」機能。変換元に複数のファイルを指定し、設定を行って実行すれば、あとはエンコードが終了するのを待てばよい。もちろん出力形式やビットレート等のパラメータは、個別に指定できる。
オーサリング/ライティング機能を備えているのも特徴のひとつ。ソースファイルをMPEG-1/2にエンコードした上、CD-R/RWやDVD±R/RWなどのメディアに直接、出力できる。Video CD、Super Video CD、DVD-Videoに対応。チャプターポイントの設定やメニューの作成などのオーサリングも行える。