ドラッグ&ドロップとスライドバーの移動を中心とした操作で、簡単に動画編集を行えるソフト。「ストーリーボード」「タイムライン」の2種類の編集モードを備える。「HT Video Editor 6」は、動画ファイルの切り取りや結合をはじめ、タイトルやBGMの付加、さまざまな特殊効果の適用などを行える動画編集ソフト。エフェクト、トランジション、オーバーレイフィルタが豊富に用意され、高度な動画編集を自在に行うことが可能だ。ソースとして利用できるのはMPEG-1/2、AVI 1.0/2.0(DV-AVIを含む)、WMVの各形式のファイルで、MPEG-1/2、AVI、DV-AVI Type 1/2、WMVに出力できる。
編集モードには、「ストーリーボード」「タイムライン」の2種類のインタフェースが用意されている。ストーリーボードは、作成しようとする動画の先頭からクリップを順に並べていく方法で、トランジションの指定や単純な結合に便利なモード。タイムラインは、ビデオ/オーディオ/タイトルの各トラックを時間軸で配置していくモード。オーバーレイの指定はタイムラインで行う。
メイン画面は「プレイヤー」「ソースコレクション」「タイムライン/ストーリーボード」の各パネルから構成される。「プレイヤー」には動画を切り抜く機能がある。「ソースコレクション」には、ソースファイルやエフェクト、トランジション、オーバーレイ、タイトルのフィルタが表示される。
編集操作は簡単だ。まず、ソースとなるファイルから必要な部分だけをプレイヤーで切り抜いて、タイムライン/ストーリーボードに送る。特殊効果を使いたい場合は、ソースコレクションにフィルタを表示させ、そのフィルタをタイムライン/ストーリーボードにドラッグ&ドロップすればよい。操作は、ドラッグ&ドロップとスライドバーの移動が中心で非常に簡単。ストーリーボードでの順番の入れ替えなどもドラッグ&ドロップで行うことができ、はじめてでも直感的に使える。
フィルタが豊富に用意され、動画にさまざまな効果を適用できる。色調を変えたり、モザイクをかけたりするクリップ内エフェクトは、「カラーエフェクト」「フィルタエフェクト」「開始系トランジション」「汎用トランジション」「終了系トランジション」「映像調整用フィルタ」などに分類された計82種類。ほかにもクリップ間トランジションが84種類、オーバーレイが5種類、タイトルアニメーションも76種類が用意されている。さらに、地上波テレビからキャプチャした映像に特有のゴーストを除去するのに威力を発揮する「ゴースト/ノイズ低減フィルタ」も備える。フィルタを指定するとソースコレクションパネルにフィルタに応じた設定画面が表示され、細かな設定を行える。
動画ファイルの音声部分を消去することも可能。別の音声ファイルをかぶせることで、動画ファイルの音声を差し替えるといった処理もできる。