魅力的な迷宮を造り、冒険に来た者たちの血肉や装備を利用して発展させる“迷宮経営シミュレーションゲーム”。ゾンビやモンスター、トラップなどを配置し、レアアイテムで冒険者をおびき寄せては屠り、持ち物や血肉で迷宮を強化してゆく。「ZombieVital」では、すべての情報が文字と数字、記号で表される。ダンジョンらしい画像はおろか、モンスターや冒険者の姿も出てこない。画面は、中央に3×3の9マスで迷宮が表示される。左上が「AREA1」、右下が「AREA9」となっている。開始時点で作成されているのは「AREA3」のみ。順次、隣接するエリアを作成・編成し、迷宮らしい体裁を整えていく。
編成作業では、エリアを守るモンスターやゾンビを作成・設置し、トラップのレベルを上げる。作成できるモンスターは「スライム」「ゴーレム」「デーモン」の3種類。ユーザのパラメータに応じて、作成可能な種類や数が決まる。ゾンビは防御と攻撃のバランスを変更することが可能で、倒されても時間が経つと自動的に復活する。作業が完了したら「騎士の紋章」を最奥部に設置し、冒険者たちを呼び寄せる。
冒険者の接近状況は、画面上部のバーに赤い点で表示される。レアアイテムを装備している者は黄色で、またパーティを組んでいる場合は★印で表示される。このマークがバーの右端に達するとエリア内に侵入したことになり、戦闘が発生する。画面右端には「冒険者リスト」があり、迷宮内にいるすべての冒険者の情報が表示される。
戦闘は全自動で行われる。ゾンビやモンスターが倒されると、「Dark-Velis(怨念)」を獲得できる。Dark-Velisは、デーモンやゴーレムを作成できるほか、冒険者の「帰還魔法陣」の妨害にも使用できる。レアアイテムを装備した冒険者を逃がさないためにもDark-Velisは常に一定量を確保しておきたい。一方、冒険者を倒した場合は「Bone(資源)」と「Velis(生命の源)」、装備しているレアアイテムを獲得できる。Boneは迷宮内のあらゆる物を作成する際に消費される基本資材で、Velisはモンスターの作成時に消費されるものだ。
冒険者には「満足度(SA)」があり、ゾンビや手強いモンスターを倒したり、レアアイテムを獲得したりした場合などにアップする。冒険者が無事、帰還した場合にはSAの高さに応じて迷宮の知名度が上がり、よりレベルが高く、レアアイテムを所持する冒険者がやって来る確率が高くなる。
経営が順調に進んで資源に余裕が出てくると、下層に掘り進むことができる。階層が深いほど、トラップレベルを高くしたり配置できるゾンビの数が多くなったりするが、同時に必要な資源も増加する。冒険者をおびき寄せるために設置したアイテムを「ラストアイテム」に指定したり、経験を積んでレベルアップしたモンスターを奥に配置して「ラスボス」や「四天王」に指定したりすることで、迷宮の知名度を上げたり、やってくる冒険者のレベルを高くしたりすることも可能だ。