Macromedia Flash形式のアニメーションを作成できるソフト。多数の素材データを収録し、素材を組み合わせてアニメーション効果を選択するだけで、簡単にFlashムービーを作れる。画像アルバムやWebページ用のメニューを作成するためのウィザード機能を備えている。「FlashMaker 2 for Windows」は、特別な知識がなくても手軽にFlashムービーを作成できるソフト。メイン画面は、「パーツパレット」「サムネイルウィンドウ」「編集ウィンドウ」「ドキュメント情報ウィンドウ」の四つのエリアからなる。基本的な操作は、
- サムネイルで確認しながら、パーツパレットから素材データを選択
- パーツを編集ウィンドウへドラッグ&ドロップして配置
- アニメーション効果の選択
- 必要に応じてドキュメント情報ウィンドウでタイムラインを修正し、表示タイミングを調整
するというもの。作成したデータは独自のFMD形式で保存できるほか、SWF形式にエクスポートすることが可能だ。パーツパレットはさらに「パーツ」「背景」「ファイル」「ツール」の各タブに分かれている。「パーツ」は、ボタンや吹き出しなどの図形やキャラクタがフォルダ分類されたもの。「背景」には、テクスチャパターンや写真などが含まれており、文字通りアニメーションの背景として使用できる。「ファイル」では、ユーザがあらかじめ用意しておいた素材をフォルダツリーで選択でする。「ツール」は、テキストの入力、矩形や楕円などの基本図形の描画用だ。
レイアウトしたオブジェクトに対しては、上下関係の入れ替えや整列のほかサウンドやハイパーリンクの設定などが可能。インタラクティブなアニメーションやメニューなどももちろん作成できる。
アニメーション効果は、「登場」「移動・動作」「退場」に分類され、効果を選ぶだけで自動的に設定される。
パーツは、編集ウィンドウにドロップされた時点で適当な長さのタイムラインが自動的に割り当てられるが、例えば「登場」であれば、タイムラインの最初の部分に、また「退場」であれば、最後の部分に効果が適用される。「登場」「移動・動作」「退場」はタイムライン上で色分け表示されるため、「どこで、どの種類の効果が、どのくらいの時間」適用されるのかがひと目でわかる。
基本的な編集が終わったら、あとはパーツ全体をタイムライン上でドラッグして登場のタイミングを調整したり、登場や退場の効果を表示する時間(フレーム数)を調整したりすればよい。
そのほか、マウスで動かしたパーツの軌跡をアニメーションとして記録する機能、作成したアニメーションをパーツとして繰り返し利用するためのクリップ保存機能などがある。