静止画の閲覧・編集から、サウンド/動画ファイルの再生までをカバーする画像ビューア&管理ソフト。フォルダ単位での閲覧のほか、アルバム(カテゴリー)単位での表示、スライドショウ表示やHTMLアルバム作成、レタッチ、印刷など、豊富な機能を持つ。「ACDSee 6.0」は、高速・多機能な画像ビューアとして定評のある「ACDSee」シリーズの新バージョン。前バージョン5.0に対し、さまざまな機能が追加・強化されている。ソフトの中心となるのは、画像の閲覧・管理を行うブラウザだ。ブラウザウィンドウは大きく分けて「フォルダ」「ファイル一覧」「プレビュー」「バスケット」の各ペインで構成される。フォルダペインは、カテゴリーペインやカレンダーペインに切り替えられる。カテゴリーは分類用のアルバムで、複数のフォルダに分散しているファイルを一つのカテゴリーとして扱えるものだ。
カテゴリー/カレンダー機能により、フォルダ単位での一覧表示だけでなく、カテゴリー単位で表示したり、指定した年や月に撮影した画像だけ表示したりといった使い方ができる。また、「複数のカテゴリーのいずれかに該当するもの」「すべてのカテゴリーに該当するもの」という条件でファイルを絞り込んだり、フォルダと日付を組み合わせて絞り込んだりといったことも可能だ。
バスケットペインは一種のマーキング機能で、ブラウズ中に気に入った画像があった場合、バスケットに登録しておくと、HTMLアルバムの作成や印刷などを一括して行えるもの。プレビューペインでは、画像のプレビュー表示のほか、動画やサウンドファイルを再生できる。そのほかにも、ファイルの詳細情報やExifデータ、キャプションや重要度など、「ACDSee」のデータベースに登録されている情報を参照できる「プロパティ」ペインなどがある(データベースについてはバックアップや最適化などのメンテナンス用コマンドが用意されている)。
ファイル一覧ペインでは、アイコン表示/サムネイル表示といったモードを切り替えられるほか、フィルタを利用して画像ファイルやメディアファイルだけを表示させられる。検索機能を使うと、指定されたキーワードやファイル名などをもとに文字列検索を行い、一致したものだけを抽出表示してくれる。
そのほかにも、
- スキャナやデジタルカメラなどからの画像取り込み
- オンラインデジタル画像共有サービスを利用したアルバム作成
- CD-R/DVDの作成
- サムネイル一覧を画像ファイルやHTMLファイルとして作成するコンタクトシート
- 重複画像の検索
など、多彩な機能がある。印刷機能では、1ページに1画像をプリントする「フルページ印刷」と、「コンタクトシート印刷」が可能。フルページ印刷では、印刷サイズを既定のものから選べるのに加え、ユーザが登録することもできる。コンタクトシート印刷では、サムネイルの配置を行列数で指定できるほか、枠や余白などを指定できる。フルページ/コンタクトシートのいずれでも、キャプションの印刷やヘッダ/フッタの指定が可能だ。
ファイル一覧ペインで画像をダブルクリックすることなどにより、ビューアウィンドウで表示・再生が行われる。ビューアウィンドウでは、拡大率の変更や画像の回転、印刷、スライドショウの実行などが可能だ。また、画像形式の変換、回転・反転、サイズ変更、露出補正、色調補正、トリミング、赤目修正、シャープネスといった処理を行える(画像形式の変換、回転・反転、サイズ変更、露出補正、更新日時の変更は、ブラウザウィンドウからも実行できる)。
本体アプリケーションのほかに、グリーティングカードやカレンダーなどを手軽に印刷できる「FotoSlate」というソフトが含まれる。