「Photo Panorama」は、画像ファイル全体または選択領域に対して画像の伸縮加工を行い、パノラマ写真風にできるソフト。単純にアスペクト（縦横）比を変えて引き伸ばすのではなく、主被写体が映っている範囲をロックしながら、部分的にアスペクト比を固定して引き伸ばすことが可能。「＋」/「−」ボタンをクリックするだけで、簡単かつ自然に画像を伸縮できる。「＋」ボタンで行・列の画像が5％引き伸ばされ、「−」ボタンで5％縮む仕組み。読み込み・保存ともにJPEG形式の画像ファイルに対応する。

基本的な使い方は、

1. 画像ファイルを読み込む
2. 「TrimImage」ボタンで、パノラマ風に加工したい領域を選択
3. 選択領域内の主被写体をロック
4. 「＋」/「−」ボタンを使って画像を伸縮し、伸縮の平滑化を実行
5. 主被写体周囲の歪みなどの気になる部分を「＋」/「−」ボタンで微調整
6. 横サイズ（ピクセル）を指定して、JPEG形式ファイルに保存

今回の「Photo Panorama」は、普通に撮影した画像をパノラマ風に加工するソフトだ。画面をワイド化してみると、奥行感というか、立体感が強調されて力強い画像になった気がする。広がった左右の部分に文字を入れたり、別の画像を挿入したりすることができるので、楽しい編集素材としても使えるようになる。

使い方は簡単で、画像を読み込んだら横に引き伸ばしたくない部分をロックして、他の部分をちょっとずつ横に伸ばしていくという感じだ。人間の目は誤魔化されやすいようで、格子模様のような個所でなければ、かなり自然にワイド化していける。引き伸ばす単位のグリッドを細かくしたり、グリッドごとに引き伸ばし率を設定できたりするため、スムーズなワイド加工が可能だ。慣れないうちは中央の主題をロックしたら、端にいくほど拡大率を上げていく、という感じで無理なく引き伸ばせると思う。逆に、元画像を重いきりデフォルメして、例えば2本並んだ樹の間をぐっと引き伸ばして間に別画像を入れるとか、特殊効果的に使ってもおもしろいのではなかろうか。

部分的にアスペクトを変えるのはレタッチソフトでもできなくはないが、やはり専用ソフトだと設定や試行錯誤が格段にやりやすい。デジタルカメラをお持ちなら、一度チャレンジしてみてはいかがだろうか？

今後は操作感の改善や、動作速度改善、簡易画質補正機能等の改良をしたいと思っています。ソフトに関するご感想、ご要望やバグのご報告等、皆さんからのフィードバックをお待ちしています。