指定したWebサイト上の画像ファイルを自動的にダウンロードするWeb巡回画像収集ソフト。収集した画像はサムネイルで表示し、コピー・移動・削除といった操作を行える。「W.I.C(Web Image Collector)」は、詳細かつ柔軟な設定を行えることが特徴のWeb画像自動収集ソフト。ファイルの保存フォルダとして、特定フォルダを指定できるのはもちろん、「サーバ名と同じフォルダを作る」「日付でフォルダを作る」といった指定が可能。キーワードやファイルサイズで収集対象外のファイルを指定したり、バナーと思われる画像を削除したりといった処理も行える。画像ファイルに限らず、EXEやアーカイブファイルなど、拡張子を持つファイルであれば、巡回ダウンロードの対象にできる。
メイン画面は、
- ダウンロード対象となるサイトの登録や設定を行う「サイトビュー」
- サムネイル画像でファイル操作を行う「サムネールビュー」
をタブで切り替えて使う構成。「サイトビュー」はファイルのダウンロード中、接続しているアドレスとダウンロード状況を表示する「アドレスビュー」に切り替わる。「サイトビュー」は階層構造を持ち、トップの「W.I.C」階層の下には「カテゴリ」を作成できる。「カテゴリ」の下に、実際に巡回を行うサイトを登録してゆけばよい。巡回は「全カテゴリ」「選択カテゴリ」「選択サイト」のいずれかに対して行う。ダウンロードでは、最大10スレッドを同時に動作させられるようになっている。
具体的なダウンロード方法は、サイトごとに設定する。ダウンロードファイルの保存フォルダは「サーバ名を使ったフォルダを作る」「URLと同じ階層のフォルダを作る」「今日の日付のフォルダを作る」「サイトのタイトルのフォルダを作る」「階層名からファイル名を作る」といった指定ができるため、ダウンロードの段階でファイルをある程度整理できる。さらに、「すでに同名ファイルが存在する場合は、ダウンロードしない」などのオプションが用意されている。「W.I.C」の起動時に自動巡回を開始させることもできる。
「追いかける」ファイル(.htmlなど)やダウンロードするファイル(.jpg/.aviなど)についても詳細な設定を行える。階層数はもちろん、追いかける拡張子、ファイル名に含まれるキーワードも指定できる。逆に、特定文字列を含むリンクをキーワードで除外することも可能。ダウンロード後にファイルサイズやピクセル数でファイルを削除したり、バナーと思われる画像を削除したりできる機能があり、実際に保存するファイルを絞り込める。
ダウンロードした画像ファイルは「サムネールビュー」でプレビューできるのに加え、コピー・移動・削除の操作を行える。サムネイル画像は「名前」「拡張子」「サイズ」「日付順」での並び替えが可能で、プレビュー画像を関連付けられたアプリケーションで開くこともできる。
「W.I.C」を常駐させた状態で指定間隔(日数)で自動巡回する「常駐モード」があり、ユーザが操作することなく、画像を収集することも可能。常駐モードでは、CPU使用率に応じて自動的にスレッド数を調整する機能もある。