サーバをネットワークドライブにし、エクスプローラから利用できるようにするFTPクライアントソフト。ネットワーク上のサーバがユーザのパソコンのドライブとして割り当てられるため、エクスプローラでフォルダを操作するような感覚でインターネット上のサーバにアクセスできる。「WebDrive」の特徴は、WWWやFTPなどのサーバに簡単にアクセスできるようにしてくれること。サーバの情報を登録して、割り当てるドライブ名を指定することで、エクスプローラやマイコンピュータのウィンドウにそのドライブのアイコンが表示される。あとは通常のファイルコピーなどと同様の操作で、ネットワークドライブを利用できるようになる。
デフォルトで、Windowsの起動と同時にタスクトレイに常駐するよう設定されているため、接続先を一度登録してしまえば、タスクトレイメニューからサイト名を選択するだけでネットワークドライブとして利用できる。ログイン/OS起動時に自動的に接続するというオプションもある。
利用できるサーバのタイプは「FTP」「HTTP(WWW)」「WebDAV」「GroupDrive」「SFTP(SSH)」の5種類。設定では、接続先サーバのアドレス、任意のサイト名、ユーザアカウントを登録するほか、匿名(anonymous)ログオン時のユーザ名、パスワードも登録しておける。詳細設定では、ホストのタイプやルートディレクトリ、ポート番号の指定、タイムゾーンの指定、転送時のファイル名置換、パスワードの暗号化、ディレクトリ情報のキャッシュに関する設定、デフォルトの転送モード(ASCII/バイナリ)の選択ならびにデフォルト転送モード以外で転送するファイルの指定(拡張子を登録する)などを指定することが可能。拡張子にもとづいてファイルのアクセス権限を自動的に設定する機能もある。
アプリケーション全体でのプログラム設定では、使用するプロキシサーバの設定やファイル転送時の進捗ダイアログの表示、ディレクトリ情報をローカルマシンにキャッシュするためのディスク容量の設定、キャッシュ用フォルダの指定、接続が中断した場合にファイルを保護するためのミラーリング設定、ログファイルの作成および保存用フォルダの指定などが可能だ。
タスクトレイメニューからは、設定画面の呼び出しやサーバへの接続・切断のほか、コマンドのログを表示するモニタ画面の呼び出し、キャッシュデータの廃棄などの操作を行える。そのほか、設定のレジストリファイルに対するインポート/エクスポートなどの機能がある。