増え続ける紙文書〜開発の経緯〜
本製品の開発経緯として、まずは自分の体験をお伝えした方がよいかもしれませんので、少々誌面をお借りします。職業上、IT関連の展示会で他社様の製品カタログを集めたり、雑誌の記事情報をコピーしてファイリングする機会が多くあります。カタログは展示会ごとにファイルに閉じておくのですが、これが結構かさばりますし、雑誌のコピーもしっかりファイルしておかないとどこにいってしまうかわからない……という状態がめずらしくありませんでした。紙文書の電子化とPDF
カタログはまだしも、どうせコピーするならコピー感覚で雑誌記事を電子ファイルにしてパソコンに保存しておけば……と考えたのが発端です。昨今、電子ファイリングは画像ファイル形式(TIFFやJPEG)で保存することはまれで、“PDF”ファイルで保存するが一般的だと思います。PDFなら、OSやアプリケーションによらず閲覧できるメリットはもちろんですが、メール添付の際にもファイルサイズが気になりませんし、印刷してじっくり資料を眺めたいときにも最適です。まさに電子の紙ですね。
手間がかかる紙文書のPDF化
実際に、Acrobatで紙文書をスキャンしてPDFにしたり、OCR(弊社製「読んde!!ココ」)のPDF変換機能を利用してPDFファイルを作成してみると……、
- 大量とはいわないまでも、数枚の資料でもPDF化が非常に手間
- 操作ステップが多くて、コピーのような手軽さがない(要は、面倒!!)
という感じがしました。やはり、コピーの手軽さに近い感覚でないと、なかなか使ってもらえない(自分でも使えない)なと強く感じました。コピー感覚のワンボタン
このような経緯から、“コピー感覚のワンボタンでPDF”が本製品の開発テーマとなりました。本製品は、コピーの操作パネルをイメージしたユーザインタフェースを採用して、シンプルな操作を目指しております。シンプル操作の裏側には、面倒な操作(スキャナの取り込み設定、スキャンした原稿の傾き・向きの修正、作成したPDFファイルの保存などの動作を自動化!)を行わせない工夫も多数盛り込んでいます。
透明テキスト付きPDFというメリット
通常、紙文書をただスキャンしてPDF化するだけであれば、文字部分も画像情報として扱われ、画像ファイルと大差はありません。文字部を文字認識(OCR)処理して、テキスト情報と画像情報をあわせて保存することで、全文検索などに適した「透明テキスト付きPDF」になります。もちろん「読んde!!ココ」を代表とする弊社のOCR技術が生かされていることは言うまでもありません。
pdMaker for ScanPaperはこう使ってください!
■数枚の紙文書をPDF化「ワンボタン操作」を使ってみよう──メイン操作画面の「紙文書→PDF保存」ボタンをクリックしていただければ、スキャン〜OCR処理〜透明テキスト付きPDFファイルの作成・保存までを自動実行します。手軽にPDF化という場合はこちらをお使いください。
■10枚以上の紙文書をPDF化「ステップ」実行モードを使ってみよう──資料も10枚以上になると、あらかじめスキャニングをしてから一気にPDF化処理を行った方が手間がありません。複数の文書を一つのPDFファイルに束ねることもできるので、テーマごとに一つのPDFにしておくと、後々便利だと思います。
今後ともよろしくお願いします!
「pdMaker for ScanPaper」は、文書の電子化という身近で実は面倒な課題にフォーカスした新製品。少しでも皆さまのお役に立つよう努力させていただきますので、今後ともよろしくお願いします。
(エー・アイ・ソフト(株))