「WinCDR8.0 DVD EnjoyPack」は、CD/DVDの作成、バックアップ、ビデオ/画像の編集、音楽CDの作成など、CD/DVDを活用するためのトータルな機能がプリパッケージされたソフト。「WinCDR8.0」「Acronis TrueImage 6.0」「DaViDeo on DVD2」「ArcSoft ShowBiz DVD2」「ArcSoft PhotoBase 4」「ArcSoft Panorama Maker 3」の6本のアプリケーションをインストールできる。

メインの「WinCDR8.0」は、長い歴史を持つ「WinCDR」の最新バージョン。多彩な機能を簡単に使いこなせるよう、ランチャ「WinCDRナビゲータ」が付属する。「WinCDRナビゲータ」では、「CD/DVDの作成」「CD/DVDのコピー」など、具体的な作業名から必要なソフトを呼び出せるようになっており、直感的に操作できる。

「WinCDR8.0」本体の画面も、左側に縦に並ぶ「ランチャ」タブや機能選択ボタンにより、「どのようなCDを作成するのか」をワンタッチで選択できるようになっている。例えばデータディスクを作成する場合は、「データディスクの作成」を選択すると、メイン画面がディスク内のフォルダビューと、「ウェル」と呼ばれるCD書き込み用のワークエリアが上下に分割表示され、おなじみのスタイルに変化するといった具合。「これでもまだ操作が難しい」というユーザには、データ/音楽CD/DVD作成やコピーだけに機能を絞って操作を簡略化した「WinCDR Lite」が用意されている。

「Acronis TrueImage 6.0」は、ハードディスクの内容をCD/DVDにバックアップする機能を持つソフト。ファイル単位のバックアップ機能は「WinCDR8.0」にも含まれるが、「TrueImage」では、ハードディスクをパーティション単位でバックアップできる。現在使っているOSを各種設定ごとそのままバックアップするといったことも可能だ。DOSモードを使わずにイメージをバックアップできることが「TrueImage」の大きな特徴で、Windowsで通常の作業を行いながら、システムを含めたバックアップを取れる。USBで接続されたCD-R/DVD-Rにもバックアップを取ることが可能。FAT16/32、NTFS以外に、LinuxのExt2/Ext3などをはじめとしたWindows以外のファイルシステムもバックアップできる。

「DaViDeo on DVD2」は、既存のDVD-Videoや自作のDVDなどを、別のDVDメディアにコピーするためのソフト。単純にベタコピーを作るだけに留まらず、さまざまなコピー方法が用意されている。「Choice-To-DVD」では、コピー元DVDからチャプターやタイトル単位でコピーしたい部分を選択してコピーできる。コピー元のDVDの内容を4.7GBに入るように分割して複数枚（2枚）のDVDに書き込む「Split-To-DVD」、コピー元の動画を再圧縮してサイズを減少し、1枚のDVDに収める「Fit-To-DVD」といったバックアップモードもある。「Choice-To-DVD」「Split-To-DVD」では、動画の再エンコードは行われないので画質は劣化しない。また、「Split-To-DVD」「Fit-To-DVD」では、ソースとなるDVDに記録された内容を欠損させることなく、別のDVDにコピーできる。

こうした状況を考えると、単体で発売されるライティングソフトには、そうしたバンドルソフトにはない「何か」が必要になることは容易に想像できる。単に書き込みができるだけなら、わざわざ個別にソフトだけを入手しようとは思わないだろう。

では、「WinCDR8.0 DVD EnjoyPack」にそうした「何か」あるかといえば、これはもう敢えて言うまでもないだろう。なんといっても第一線級のソフトをここまで揃えた「豪華さ」が備わっている。さらに、ここまでのソフトが揃っていながらリーズナブルな価格で入手できるコストパフォーマンスの高さも魅力だ。とにかくこのパッケージに収録されたソフトは、それぞれが単体でパッケージ販売されていてもまったく不思議はない、というか実際に単体販売されているソフトなのだ。これらを一気に手に入れられるというのは、かなりすごいことだと思う。