最大98個までのクリップボードを保持できるクリップボード拡張ソフト。一つのクリップボードを「ブロック」として扱い、ウィンドウ上にタイルのように配置する。「ClipBlock」はその名の通り、小さなタイル状の「ブロック」を配置したデザインのクリップボード拡張ソフト。ブロックは全部で98個(初期状態で横7列×縦14行)。「ClipBlock」を起動させた状態でコピー/カット操作を行うと、Mac OSシステムにクリップされるデータが、選択中のブロックにコピーされる仕組み。すでにデータの入っているブロックを選択した場合は、クリップボードの内容が入れ替わる。ブロックを切り替えることで、(1)クリップボードデータの登録(格納)と、(2)クリップボードへのデータの転送を自由に行える。ブロックへのデータの格納および格納データの利用は、ドラッグ&ドロップ操作に対応する。
ブロックは、ウィンドウ上で互いにコピー/ペーストできるほか、複製することも可能。テキストデータの場合は、名前を付けてファイル保存することもできる。選択中ブロックの内容をプレビューすることも可能。テキストの場合は、直接編集することもできる。画像データでは、形式を変換してファイル保存することも可能だ。
大きな特徴が「自動切り替えモード」。クリップ操作ごとに、ブロックを自動的に切り替えられる機能で、連続コピーしたデータをブロックに順番に格納したり、逆にブロックの内容を順番に、他のアプリケーションにペーストしたりといったことができる。
ブロックごとに内容の履歴を残しておけることも特徴のひとつ。ブロックの内容が入れ替わり、すでに消えてしまったデータでも、履歴から呼び出して再利用できる。保持できる履歴は最大40個程度。
Mac OS XのRendezvous機能を利用して、ブロック単位でクリップボードを共有することも可能。必要なブロックだけを選んで、他のユーザと共有できる。共有時には、ブロックの内容が変更されると、接続先のブロックも同期する。
そのほか、ブロックの内容を削除・変更できないように固定できる「ロック機能」や、メニューバーのプルダウンリストでブロックを選択できる機能などがある。プルダウンリストでは、ロックされているブロックとロックされていない(アンロック)ブロックが別々にリストアップされる。配布アーカイブには、顔文字基本(19種類)、欧米顔文字基本(半角英数字だけによる顔文字。22種類)など、計3種類のサンプルテンプレートが含まれる。