IDやパスワードなどを、カード形式で管理できるパスワード管理ソフト。データは暗号化されて保存される。Webサーバ、FTPサーバのURL、電子メールのアカウント情報(ID/パスワード)、ソフトウェアのシリアル番号、ユーザIDといったパソコン/インターネット関連のデータのほか、ATMの暗証番号、クレジットカード番号なども登録することが可能で、個人情報を一元管理することができる。「Web Confidential for Mac OS X」の管理画面は、カード型データベースのスタイル。1件のデータを1枚のカードで管理する。データは「WWWサイト」「WWWフォーム」「FTPサーバー」「電子メールアカウント」「銀行口座」「クレジットカード」「ソフトウェアキー」「シリアル番号」などのカテゴリー別に登録する。例えば、WWWサイトでは「名称」「URL」「ユーザID」「パスワード」を、クレジットカードでは「名称」「有効期限」「カード番号」「暗証番号」を登録できるようになっている。このほか、すべてのカテゴリーに「メモ」フィールドが用意されており、簡単な覚え書きなどを入力できる。画面上部にはツールボタンが並び、カードの内容変更や複製、別カテゴリーへの移動といった編集操作や、データ検索を行える。カードに登録したユーザIDまたはパスワードをワンクリックでクリップボードにコピーする機能もある。ユーザは自分のデータを暗記することなく、必要なときすぐに呼び出して使える。
データ閲覧方法には、
- データを1件ずつブラウズしていく「カード表示」
- 表形式で一覧できる「リスト表示」
があり、切り替えて使う。カードやリスト上では、パスワードはマスク表示されるが、マウスポインタを合わせることで、バルーンヘルプ表示で“覗く”ことができる。大きな特徴は、Webブラウザをはじめとしたインターネット関連アプリケーションとの連携機能が充実していること。例えば、カードに登録されたURLのページは、あらかじめ設定しておいたブラウザで開くことが可能。このとき同時にダイアログが表示され、登録済みユーザIDとパスワードをダイアログから送信できるようになっている。ブラウザにInternet Explorerを使っている場合には、ID/パスワードが要求されるフォームなどで、カードに登録した情報が自動的に入力される。
Webブラウザなどのインターネット関連アプリケーションのメニューバーに、カスタムニューを追加することも可能。カスタムメニューを利用すると、ブラウザから「Web Confidential」や電子メールソフトを起動できるほか、「Web Confidential」のカードに登録されたURLに直接、移動できる。また、ブラウザで開いているWebページのURLを取り込んで、カードを追加することも可能だ。
暗号キーにより、ファイルを保護する機能があり、半角で56桁までのキーワードを設定できる。ファイルは、安全度の高いBlowfishアルゴリズムという暗号化されて保存される。
Mac OSのパスワード統合機能である「キーチェーン」に対応しており、ファイルを開いたときに自動的にキーチェーンのロックを解除するよう設定することができる。そのほかにも、無線LANアクセスの認証に用いられる「WEP用キー」などのパスワードを自動作成する機能、ファイルの自動バックアップ機能、暗証番号およびメモの「印刷」機能など、多彩な機能を備えている。