イメージスキャナで取り込んだ名刺情報を管理するためのソフト。現実の世界で使われる「名刺ホルダー」と極力操作性を合わせることで、違和感なく直感的に操作できるのが特徴。「スキャナde!!名刺整理」は、名刺の読み取りに特化した専用スキャナ(「スキャナde!!名刺整理Ver.2専用カラースキャナ付」に付属)や、市販のフラットベッドスキャナを使って名刺を取り込み、テキストと画像で名刺を管理できるソフト。専用スキャナは、シートフィーダタイプのカラースキャナで、ハガキサイズ(A6サイズ)までの読み取りが可能。取り込みから文字認識、データの登録までの作業をワンタッチで行うことができる。
フラットベッドスキャナの場合は、スキャナの読み取り台上に複数の名刺を並べて、一括で取り込める。例えばA4サイズのスキャナならば、一般的なサイズの名刺を6〜9枚程度、まとめて取り込める。名刺と名刺の「境目」を自動認識する機能があり、名刺の内容は1枚ずつ分けて読み取られ、文字認識がなされる。「名刺の切り出し精度を高めるために、裏に黒い紙を置く」などの必要はない。切り出し範囲をユーザが手動で設定することももちろん可能だ。
名刺の読み取り精度は、「読んde!!ココ」シリーズと同様、非常に高い。名刺の内容は、単にテキストファイルとして読み取られるだけでなく、会社名、部署名、役職、電話番号、FAX番号、電子メールアドレス、ホームページURLなどが自動的に判断され、住所録データベース風にデータ取り込みが行われる。このため、「多くの名刺をランダムに取り込んだあと、特定の会社の人の名刺だけを選び出して整理する」といったことも簡単。名刺デザインに対する認識精度は高く、さまざまなレイアウトの名刺に対して、かなり正確な認識を行える。
名刺の情報は、テキストだけではなく、画像としても記録される。名刺管理の際は、(ちょうど現実に存在する名刺帳のように)名刺画像を“貼り付ける”ようにして管理できる。名刺のデザインや色、レイアウトなどから、ひと目で目的の名刺を見分けられるほか、名刺に印刷された顔写真やイラスト、地図といった文字以外の情報をいつでも再確認できる。また名刺イメージの印刷機能があり、カラープリンタと組み合わせることで、元の名刺と同じイメージで名刺を印刷することも可能だ。
画面は、紙の名刺整理に使われる名刺ホルダーをイメージさせるもの。非常にわかりやすく、直感的に操作できる。テキスト形式表示モードもあり、より一覧性を高めることもできる。
読み取った名刺情報は、名刺フォルダ機能を利用して、複数のフォルダに分類して管理できる。ユーザがあらかじめ分類条件を設定しておくことで、読み取った名刺をどのフォルダに入れるかを「スキャナde!!名刺整理」が自動的に判断し、振り分けてくれる機能がある。
名刺に対して、「至急」「緊急」「重要」といった属性を設定する機能もある。属性は、名刺ファイルにスタンプを押す感覚で貼り付けることができ、重要な名刺などがすぐにわかる。メモを記入できる「カラータグ」や、名刺交換した相手の特徴を記憶しておくのに便利な「顔マーク」も貼り付けられる。
名刺情報を書き出し、他のアプリケーションで利用することも可能。電子メールアドレスやホームページURLが記された名刺の場合は、ツールバーからワンタッチで名刺の宛先にメールを送ったり、ブラウザでページを表示したりといった機能もある。
住所のデータを使い、「MapFan Web」「MapFan.net」や「it's-mo Guide」など、代表的な地図表示サイト/アプリケーションで、名刺に記された住所の地図を表示することも可能だ。